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「放送局」に大きさは関係ない!日テレ「中身のない国分太一会見」で考えるコミュニティFMのポテンシャル

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ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年6月21日土曜日、のらニュースでございます。

日テレ社長会見に「何も言っていない」の声

さて今日は朝からこの話題なんですけれども、TOKIOの国分太一さんが突如として無期限の活動休止を発表しました。長年番組に携わってきた日本テレビが、きのう社長会見を開きまして、そこでは複数のコンプライアンス違反があったと言われております。

ただですね、具体的なことが発表されていないということで、ちょっとどうなんだというようなことがございまして、これについては、会見を受けて慌てて原稿を書き始め、昨日の夜に東洋経済オンラインにコラムが掲載されておりますので、そちらをご覧になってください。

「絶対何か隠してるだろ」「日テレには誠実さがない」との声も出てしまった…。日テレ「国分太一騒動で会見」がもはや逆効果だった訳
「TOKIO」の国分太一さんについて、日本テレビが「ザ!鉄腕!DASH!!」から降板させると発表した。過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったと確認されたとして、第三者弁護士による調査結果などを踏まえ…

最初は夕方ぐらいに会見なのかなと思っていたんですけど、13時からということで、あわてて前の仕事を終えて、見ながら書いてというような感じなんですけれども。

まあ、論旨はそちらに書いてありますので、今日はあまり深掘りせず、「会見そのものは何も言ってないよね」というのに加えて、「いつものお歴々がいつものように暴れていらっしゃったな。まあそれが仕事になるんだったらいいですね」って感じがありますが、これ以上このことは今日のうちは話さない感じでございます。

J:COMがBS松竹東急を買収へ

それでは続いての話題は、同じくテレビメディアの話、もう3日ほど前になりますが、6月18日に発表されたニュースをご紹介いたしましょう。JCOM(J:COM)株式会社が、7月1日付でBS松竹東急株式会社の全ての株式を取得して子会社化すると発表されました。

BS松竹東急株式会社の全株式取得に関するお知らせ|ニュースリリース | JCOM株式会社 | J:COM
JCOMのニュースリリースやお知らせ、ケーブルTV各局のニュースをご紹介します。

このJ:COMというのは、地域によってはあまり馴染みがないかもしれませんが、ケーブルテレビを運営している会社で、日本では最大手ですね。

このBS松竹東急というものをご存知でしょうか。これは名前の通り松竹と東急がやっている無料のBS放送なんですが、採算が取れないということだったのでしょう、今月いっぱいで放送終了になることが決まっていました。

最初は一方が手を引くというようなことも言われていたんですが、最終的には放送終了と発表。しかし結局は放送終了せずに、J:COMが「J:COM BS」という局にして継続する形になったわけですね。

「無料BS放送」運営の難しさ

「BS松竹東急」と聞いてピンと来る方は、ほとんどいらっしゃらないのではないかと思います。「松竹は知っている」「東急は知っている」ということはありますが、なかなかその知名度が広がりにくいことと、無料のBS放送ということで採算が取りづらいというのはあります。

そもそもBSは、ケーブルテレビを繋いでいたら見やすいですが、一般的にはパラボラアンテナを衛星に向けて設置し、それによって受信できるというシステムなんですが、なかなかそれが難しいですね。

BSとCSの何が違うかというと、BSは放送をメインにした衛星で、CSは元々通信衛星から派生して、放送にも使えるイメージです。厳密には違うのですが、ニュアンスとしてはそう覚えていただければと思います。BSの方がより放送に向けた枠組みですが、今まで参入障壁が高く開局もしづらいという状況が続いていました。

ここ10年ほどでその枠が開かれてきましたが、難しい側面もあります。無料放送でディズニーが運営していた「Dlife(ディーライフ)」というBS局がありましたが、結局は放送を終了するという結果になりました。「ディズニーすらダメだったのか」と、衝撃を覚えた記憶があります。

Dlife (BSデジタル放送) - Wikipedia

通販などのシナジー効果があれば別だが…

ただ、通信販売などとは親和性が高く、ジャパネットが数年前にBS Japanext(ジャパネクスト)というチャンネルを開設し、今年の1月から名前を「BS10」に変えました。そういう相乗効果がありそうなところであれば、参入もいいかもしれません。

今回の「BS10」は、もともと東北新社が運営していた映画配信などの「スターチャンネル」を買収し、経営統合したもので、番号が移ってきたということになりますね。考えると、リモコンは大体1から12までですから、その枠に入れるならやってもいいという判断でしょう。

隣の「BS11」はもビックカメラ系列ですし、そういう商売があれば相乗効果を狙うのはありだと思います。しかし、第三者が参入するのはなかなか難しいというのも事実です。

コンテンツを持っているからといって強いわけではなく、例えば「BSよしもと」という吉本興業の局は、名前は聞いたことがあるけれども実際に見たことはない、という人も少なくないのではないかと思います。

「地上波放送」を軸に、横展開できる可能性

知名度を高めることと、視聴率に結びつけること、そしてビジネスにマネタイズしていくところが、バランスを取りづらい部分があると思っています。

ただ、放送免許を取得しているので、せっかく免許を出しているのだから、もっと効率的に使ってほしいですし、儲けられるのであれば儲けてほしいとも思います。

BSでチャレンジングな局があれば、インターネット時代のニュースについて考える機会を設けたいと思っています。私にできる範囲で……などと言うと、失礼に思われるかもしれませんが、長年気になっているのが、各地のコミュニティFMです。

基本的に地域の防災拠点として、災害が発生した時に必要な情報を届ける手段として、自治体ベースで構築されているものです。各地域に密着したコンテンツも出していますが、それにとらわれない番組制作や、場合によってはウェブ配信も可能です。

拠点は放送局ですが、いまだったら、その内容をポッドキャストやYouTubeに配信することもできますので、発展性のあるメディアだと思っています。

ぜひともコミュニティFMと仕事がしたい!

思い出すと、社会人になる前の就活の時に、コミュニティFMを傘下に持つ会社を受けたことがあり、その頃から大変注目していました。

ずっとコミュニティFMには興味を持っています。今、インターネットを利用してSNSの時代で取材もできる世の中ですので、「地域情報×SNS」という新たな音声メディアの形を示せるのではないかと期待しています。

その辺について、何かできることがあればと思いながら、開局しようとしているところにお手伝いするのか、既存のところに参加するのかわからないですが、少しずつやっていきたいと思っています。

放送の未来を考える中で、日テレ的な大きなところが偉いわけではなく、コミュニティFM的なところが弱いとも言わないですが、それぞれのメディアの特性を生かした活動を進めていきたいと思っている今日この頃です。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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