2025年6月20日金曜日、のらニュースでございます。
「父のキゲンは、巨人が決めている」
今日も24キロほど歩いてまいりましたが、昨日よりも足が疲れています。夏バテの影響もあるのかなと思っていますが、ニュースを探し出す気力がありませんので、ここ数日話題になっていること、炎上ネタを紹介しようと思います。
日曜日の出来事で、もう5日前の話になってしまうのですが、プロ野球の読売ジャイアンツがXに投稿した内容が注目を集めています。これは父の日に関するもので、「今日は、父の日。あなたのお父さんとジャイアンツの思い出はありますか」という質問でした。ハッシュタグ「#父とジャイアンツ」という企画でいくつかの投稿がされ、その中の「父のキゲンは、巨人が決めている」という内容が注目されていました。
ユーモラスなイラストが添えられていて、たぶんテレビを見ながら応援しているお父さんがソファに座っている様子を表現しています。
うちの両親はとくにプロ野球好きではなかったので、必死にテレビを見るということはなかったのですが、やはり試合で一喜一憂する家庭はあったのでしょう。
このような時、DVに繋がるおそれがあるのではないかという意見も多く寄せられています。具体的な暴力が振るわれなくても、「環境型DV」という言葉も最近では使われていますから、そうした状況に置かれているご家族もいるわけです。こうした内容に対して批判的な意見も多く存在しています。
ナイター中継で、見たいテレビが中止された恨み
私は個人的にプロ野球中継があまり好きではありませんでした。はっきり言って嫌いです。「プロ野球そのもの」が悪いわけではなく、「プロ野球中継」が嫌いなのです。
ハンカチ王子(斎藤佑樹)・マー君(田中将大)世代であり、巨人・坂本勇人選手とも同学年の世代でもありますが、私が育った頃、つまり90年代前半から中頃、そして2000年代にかけての時代は、巨人が全盛期でした。ミスター(長嶋茂雄さん)から原辰徳監督まで続く流れの中で、当時のテレビは基本的にプロ野球中継優先の編成でした。
シーズン中は、放送が19時、場合によっては18時30分から始まり、21時までの枠でしたが、試合の状況によっては最長で21時54分まで延長されることもありました。
日本シリーズでは試合終了まで続けるため、0時を過ぎることもありました。ラジオはさらに中継が多く、試合終了までは必ず放送されていました。これが私をプロ野球に対して疎外感を抱かせる要因になりました。
「みんなが好きだから、他の番組を妨げてもいい」とされているのが気に入らなかったんです。
球界再編で、さらに憎悪は加速
子ども時代に刻まれたこの感情は、高校時代に球界再編問題が発生することで強まったと思います。
2リーグ制のチームを合併させて1リーグ制にしようとした動きの中で、堀江貴文さんが新球団の設立に乗り出しましたが、結果的には楽天が仙台ゴールデンイーグルスを立ち上げることになりました。このたび亡くなった渡辺恒雄さん(読売新聞主筆)は当時、巨人のオーナーとして強気な意見を多く発信されていました。
その結果、私はプロ野球が嫌いになりました。30代後半になった今もその感情が残っているのですが、東京・水道橋にある大学に通っていた頃は、発車メロディが巨人軍テーマソングの「闘魂こめて」だったため、どうしても意識せざるを得ませんでした。
でも今は…悪感情は消えたが、「やっぱりな」とも感じる
一昔前の「テレビっ子」として、プロ野球、特に巨人に対して悪い印象を抱いていましたが、最近亡くなった長嶋茂雄さんについては非常に好意的な印象を持っていました。
あれほど人柄の良い方がいるのに、なぜ巨人や読売はこうなのかと思ってしまう感情がありました。しかし今は野球そのものに対する悪感情はほとんどなく、当時は非常に憎んでいたことを考えると、不思議な気持ちにもなります。
神宮窮状にも電車一本で行ける距離であり、西武ドームも近くにあるので、これからは選手や球団を推すことで、プラスの感情に変えられればと思っています。
今の子どもたちはこうしたモヤモヤを抱えていないのでしょうが、今回の巨人の広告を見ていると、「ああ、巨人のそういう価値観は変わっていないのだな」という印象を受けました。
放送のあり方は変わったのに、やはりあのスタンスで今までやってきたし、これからも続けるのだと感じて、ちょっと残念になったのでした。それはまた次回。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)