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「共テにベルばら」各社報道から考える「問題のSNS投稿禁止」

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

大学入学共通テストと「SNS投稿禁止」が示したもの

2026年1月18日日曜日のニュースです。
昨日と今日、大学入学共通テスト(通称・共通テスト)が行われました。

私の世代では「大学入試センター試験」と呼ばれていましたし、さらに上の世代では「共通一次試験」と呼ばれていました。名称は変わってきましたが、実は現在も試験を運営しているのは大学入試センターです。
「共通テストなのか、センター試験なのか分からなくなる」という混乱は、このあたりに理由があります。

まずは、昨日・今日と試験を受けた受験生の皆さん、本当にお疲れさまでした。

私自身のセンター試験との距離感

私自身もセンター試験を受けた世代ですが、正直に言うと、大学進学を見据えてきちんと対策をしていたタイプではありません。
結果として2浪し、最終的にはセンター試験を一切使わず、私立大学の第2募集で何とか滑り込む、かなり綱渡りの進学でした。

日本史選択だったものの、本番で手応えを失い、試験中に他の選択科目を確認したところ、政治経済が使えることに気づいた。
「これなら何とかなるかもしれない」と切り替え、結果的に通った──そんな行き当たりばったりの経験です。

あまり参考になる話ではありませんが、それだけに、共通テストを巡る制度の変化には距離を置いて見てきました。

今年から変わったこと──SNS投稿の禁止

今年の共通テストでは、いくつかの変更点がありました。
一つは受験票を各自がWebから印刷して持参する方式になったこと。これは大きな混乱もなく、比較的スムーズに移行した印象です。

もう一つ、今回大きく話題になったのが、試験問題をSNSに投稿する行為が明確に禁止されたことです。
これまで黙認されてきた行為が、ルールとして「禁止」に踏み込まれました。

各社の報道によれば、その理由として挙げられているのは、

  • 著作権への配慮
  • 時差受験が発生した場合の問題漏洩防止
  • 試験後の情報拡散が受験生の心理に与える影響

この三点です。

親心としては理解できる部分もある

試験直後、SNS上で「今年は難しすぎる」「この問題はこう解く」といった議論が一気に広がると、
初日を終えた受験生が必要以上に動揺してしまう──そうした懸念は、確かに理解できます。

大学入試センターとしては、受験生を余計な不安や比較に巻き込みたくない、
ある種の「親心」に近い発想があったのだろうと思います。

しかし、報道との間に生じた決定的なズレ

その一方で、気になるのが報道のあり方です。

各紙は、初日の世界史の問題で、漫画『ベルサイユのばら』に関する出題があったことを大きく取り上げました。
日経新聞や産経新聞を含む主要紙が一斉に報じ、翌日の朝刊では実際の試験問題も掲載されています。

「ベルサイユのばら」が大学入学共通テストに登場、AI・ガザ関連も:朝日新聞
17日に始まった大学入学共通テストの「歴史総合、世界史探究」に、18世紀のフランス革命を描いた人気マンガ「ベルサイユのばら」(ベルばら)を題材にした問題が出され、SNSなどで話題になった。 「ベルば…
世界史に「ベルサイユのばら」登場 Xで受験生「見とけば良かった」 | 毎日新聞
17日に始まった大学入学共通テストの「歴史総合、世界史探究」で、フランス革命を描いた漫画「ベルサイユのばら」(ベルばら)が引用され、交流サイト(SNS)では受験生から驚きの声が上がった。主人公「オスカル」が男性として育てられたという人物設定...
「世界史」に漫画「ベルサイユのばら」登場、受験生「何が役立つか分からない」…大学入学共通テスト
【読売新聞】 大学入学共通テストが17日、全国650会場で始まった。志願者数は49万6237人。試験は2日間の日程で行われ、初日は地理歴史・公民、国語、外国語の各教科の試験があり、受験者が最も多い外国語は45万6386人が受けた。1
大学入学共通テスト1日目、多様な図表で思考力問う 「ベルばら」登場 - 日本経済新聞
大学入学共通テストが17日始まり、1日目の地理歴史・公民、国語、外国語が終了した。新たな学習指導要領に対応したテストとしては2年目で、複数の資料や図表を読み解いて思考力や判断力を問う出題が目立った。「歴史総合、世界史探究」は全ての大問で地図...
漫画「ベルサイユのばら」読み取る問題が登場 共通テスト「歴史総合、世界史探究」分析
大手予備校の河合塾は17日、2026年度大学入学共通テストの「地理歴史」のうち、「歴史総合、世界史探究」についての分析を明らかにした。分析結果は次の通り。

報道目的での引用であれば、著作権上も問題はないでしょう。
大学入試センターが、こうした出題に際して事前許諾を取っているのかどうかは不明ですが、入試問題は事前承諾を受けていないことが一般的なので、今回についても公共性を理由に扱われていると考えられます。

ただ、ここで違和感が生じます。

「受験生のため」と言いながら、大人は語る

受験生の心理的負担を考慮してSNS投稿を禁じたはずなのに、
大人側──新聞社やテレビ──は、安全圏から試験内容を話題化する。

  • 受験生本人は語れない
  • しかしメディアは語る
  • しかも「話題」として消費する

この構図は、「受験生のため」という建前と噛み合っていません。

結果として、
「なぜ新聞社はOKで、一般人はダメなのか」
という疑問が生まれます。

公共性という説明は十分か

もちろん、メディアには公共性という説明が用意されています。
ただ、SNSで情報発信をしている個人も、程度の差こそあれ、公共空間に関与しています。

影響力の大小はあっても、
「メディアは特権的に語れて、一般人は禁じられる」
という構図が見えてしまえば、反発が生まれるのは自然です。

だからこそ、新聞社がこうした報道を行うのであれば、

SNS投稿が禁止された理由はこうだが、我々はこうした判断で報じている

というエクスキューズを同時に示す必要があったと思います。

情報が不足したままでは、批判構造に飲み込まれる

さらに言えば、大学入試センター自身が、
なぜSNS投稿を禁じたのか、その理由を十分に明文化していないことも問題です。

公式サイト上で明確な説明が見当たらないまま規制だけが先行すれば、
この問題は容易に「オールドメディア批判」の文脈に回収されてしまいます。

特権階級が自分たちに都合のいいルールを作った──
そう受け取られてしまう余地を、制度側が自ら残しているのです。

反対だが、感情は理解できる

私は、このSNS投稿禁止については批判的です。
一方で、大学入試センターの「受験生を守りたい」という感情自体は理解できます。

だからこそ、
理屈と運用、善意と振る舞いのズレが、今回ここまで露わになったことが残念です。

制度がSNS時代をどう扱うのか。
その整理が追いついていないことが、今回の騒動を象徴しているように思います。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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