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「2025年7月5日に大災難」って心配してる人、あした「当たらなかった!責任取れ」とか激怒しないでね

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年7月5日土曜日、のらニュースでございます。

この記事が皆さんに届いているなら…

今これを収録しているのは日付が変わってすぐなので、もう7月5日になっているわけなんですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。いつも通り朝に公開しようと思っているんですけれども、その間に地球が滅亡しているかもしれないという話がありまして。

そうなると、音声は公開されないのかな? それとも音声は出ているんだけれど、ブログとしては公開されないのかな? どちらも出ているのかな、みたいに考えてしまいます。よく、「皆さんの元に届いているなら」という話がありますけれど、その逆バージョンですね。

ということで、2025年7月5日に、大きなことが起こるとウワサされています。私がこの話を最初に聞いたのは、もう2、3年前ですかね。知人が「家族が心配している」として、2025年の7月に何かが起こるという話をしてくれました。

「東日本大震災を予測していた」と話題に

これを果たして「ニュース」と言っていいのか、わからないですけれども、「こういったことが話題になっていた」という記録の意味も込めて今回少し触れようかなと思っています。具体的に言いますと、マンガ家のたつき諒さんが描かれた『私が見た未来』という作品についてです。

この作品は、1994年から1998年にかけて執筆された作品をまとめた単行本で、1999年に発売されています。書籍の表紙に「大災害は2011年3月」と書いてあったことから、東日本大震災(2011年3月11日)を12年前に予測していたということが話題になったのです。その後、たつき先生をなりすます人物が現れたり、様々な紆余曲折を経て2022年に復刊されることになりました。

竜樹諒 - Wikipedia

そしてそこから3年が経ち、作品内の「2025年7月に大災難が起こる」という表現が話題になっています。ただし、あくまで夢の中の記憶を書き記した中の一節に過ぎないわけです。この「災難」が具体的にどのようなことを指すのか。そもそも夢が全て予知夢ではないということは理解しなければなりません。

また仮に、何かしらの予言が夢でなされていても、それが「予知だった」と裏付ける証拠はなかなか無い部分があります。ですが、期日が近づくにつれて、なぜか少しずつ信憑性を帯びた形で伝えられてきていました。

気象庁長官は「デマ」として、地震予知を否定

6月13日には、気象庁長官もこの話に触れ、現在の科学では日時や場所、大きさを特定した地震予知は不可能だと言っています。デマと考えられ、心配する必要はないとも言っていますが、これには「災難が地震とは限らない」という指摘もあります。とはいえ、全てが疑似科学に思えてしまいます。

気象庁長官が「デマ」と一刀両断 “7月に日本で大災害”の噂… 「科学的な観点から外れた判断をする人多く残念」 日頃の地震への備えも呼びかけ | TBS NEWS DIG (1ページ)
日本で今年7月に大きな災害が発生するとの噂が国内外で広まっていることについて、気象庁の野村竜一長官は「現在の科学では、日時と場所、大きさを特定した地震予知は不可能」としたうえで、「デマと考えられる情… (1ページ)

私は基本的に、スピリチュアルやオカルト的なものについては、全く信じていません。確かに宇宙人がいるかもしれないと思うこともありますし、地球上だけに生命が存在するのかという疑問もあります。どこかの星で生物の痕跡があったという話も聞いたことがありますが、必ずしもそれが実際に結びついているとは思いません。

「AB型って変わり者だよね」さんざん言われてついた“耐性”

自分自身は、占いを聞いても「ふーん」と思う程度です。だからと言って、特に苦手ではないですし、占い好きな人を否定するつもりもありません。よく血液型占いがありますが、私はAB型なので、長い間「AB型ってこうだ」と言われていました。最近はあまり言われなくなりましたが。

ずっとそういうことを言われて、「変わり者なのね」といったレッテルを貼られる。A型の側面とB型の側面が両方あることはあるでしょうが、それがすべてではない。

むしろ「○型ってこうだよね」と言うと、それを思った人たちが、「自分はA型的だ」「自分はB型なタイプだ」と、より“あるべき姿”がすり込まれてしまう部分があります。几帳面に振る舞わなければいけない、あるいは自由気ままに振る舞うべきだというプレッシャーがかかります。

プラスの予言ならまだしも…。世間には「不安につけ込むビジネス」がある

私は占い等は信じていません。ただ予言としては、「プラスの方向性」を示し、「こういう道もあるんだ」という希望にあふれた選択肢を見出せるのなら、それは良い使い方かもなと思います。だから、そういった類を全否定するつもりは全くありません。

ただ、「大災難」といったものは、みんなが不安に陥るような内容なので、あまり好まない。世の中では何かにつけて、不安に付け込む商売があります。「これだけ恐ろしい未来が待ち受けているから、この壺を買った方がいい」の世界ですね。

そう言われてしまうと、やはり引っ張られてしまう人もいると思います。「現状打破のために」と、そうした物品を購入するということもあるでしょう。不安につけ込むビジネスが存在するのは事実です。

26年前の「ノストラダムスの大予言」との“最大の違い”

おそらく、フタを開けてみると何でもなかったと思うでしょうが、当たらなかった場合に、たつき諒先生へのバッシングが起こるのではないかと危惧しています。復刻版である『私が見た未来 完全版』を出している飛鳥新社に対しても、「お前らはウソつきだ」といった誹謗中傷が出るでしょう。「実際に信じていたのに」という声が上がるはずです(これまた予言ですね)。

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株式会社飛鳥新社のプレスリリース(2025年6月24日 10時00分)7日間限定「『私が見た未来 完全版』半額セール」を開催!

『ノストラダムスの大予言』刊行は私の生まれる前でしたが、そこで示された「1999年7の月」は、私の小学生時代でした。当時はSNSがなかったので、後のバッシングにはつながりませんでしたが、その話自体は深く記憶に残っています。テレビ等でその話をしていたのでしょう。当時の子ども心に影響が強かったのだと思います。

「ネガティブな未来へ進むのでは」不安を補強してしまう

繰り返しになりますが、「もし本当に“大災難”が来たらどうしよう」という不安も湧き上がることになります。最近、トカラ列島での地震が増えていることや、経済状況がどうなるかもわからないこと。国際問題を見ても、いつ日本が戦争に巻き込まれるかわからないという現実があります。そう考えると、やはり「ネガティブな未来へと進んでしまうのではないか」と感じる人たちもいるのです。

政府 地震調査委 マグマによる活動で地震か 長期化のおそれも | NHK
【NHK】先月からトカラ列島近海で続く活発な地震活動について4日、政府の地震調査委員会は臨時で会合を開きました。平田直委員長は「マ…

ですから、同じ予言であれば、もっとポジティブなものがされるべきだと思っています。占いも「明るい未来」を示すものであれば良いかもしれませんが、それに付け込んでお金を巻き上げる行為には疑問を感じます。

もうちょっと落ち着け。政治もそうだけど…

一番バランスが良いのは、何かを盲信するのではなく、冷静に「こういった価値観もあるのだ」と理解し、「この見解が全てではない」と認識することだと思います。「予言なんて当たるかわからないから、気楽に受け止めよう」という心持ちが、最も大事ではないかと思います。

政治も同様です。参院選が行われていますが、公約を掲げている政治家がどれだけキレイごとを言っても、実現可能性がどれほどあるかは別の話です。聞こえの良い演説でも、実際には根拠がない場合も多いです。

でも、それをそのまま受け入れて信じ込むことが少なくない。現在の政治状況を見ていると、“予言”が浸透するのも無理ないよなぁ、と思ってしまいます。なので、もう少し冷静になってほしいと、私は最近強く感じています。「また次回」があることを願って、きょうはこの辺で。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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