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世間は「強いリーダー」を求めている?争点なき東京都議選の結果を眺めながら「政治をめぐる空気」を考える

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ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年6月23日月曜日、のらニュースでございます。

東京都議選、都ファが自民を上回る

さて、仕事を一段落したあと、都議選の結果を見ていて、今の実際の時間は深夜1時半過ぎなんですけれども、NHKの開票速報を見ると、全127議席中残り3議席ということで、明け方にはすべての票が確定するのでしょうかね。

結果的には、都民ファーストの会が自民党を上回り、NHKの現在時点の情報を見ていると、約10議席ほど自民より上回っているようです。都民、自民、公明、立憲、共産といった順番になっています。

一時は自民がかなり取るのではないかという話もありましたが、フタを開けてみると、結局は逆風ではないけれども、そこまで波が良いわけでもないという印象があります。

参政党が3議席

そして、躍進しているのが参政党ですね。現時点で3議席が当選確実となっています。練馬と大田と、あと世田谷の3つですね。練馬では立憲、都民ファーストに続いて、3位にいます。

世田谷では2位で、自民党のトップ当選の候補と500票の僅差に迫っています。大田は4位ということになりますが、それでも都ファの候補より上回っているという形です。

こないだも参政党がすごい伸びているという話をさせていただきましたが、各地の選挙でトップ当選も取っているという現状があらわれています。

「維新」「石丸新党」政治の波が変わりつつある

やはり政治に対する気持ちの浮き沈みが激しくなっているなと感じます。まず目立つのは維新ですね。日本維新の会は1議席もありません。改選前が1議席だったので、そこから考えると微減という形でしょうかね。

そして、目を引くのは「再生の道」、石丸伸二さんの新党から42人が立候補しましたが、最終的には0議席となりました。私が住んでいる東京都杉並区では3人の候補者が出ていたんですが、票数を足し算しますと、杉並は定数6人で、一本化すればギリギリ滑り込む形でした。

候補者それぞれの良さがあるから、これだけ票が取れたという可能性もあります。一本化していたら、票は分散しなかったかは、また別の話なんですが、単純に足し算すると6位に入っていたことを考えると、戦略面でも何かしら影響したのではないかと感じます。

国民民主の「ネット人気」も行き詰まる?

ちょっと仕事をしていたのであまり見ていないのですが、石丸さんが各放送局の中継でお話ししているのも今話題になっているようで、明日以降ちょっと見ようかなと思います。

結果的には、去年の都知事選で蓮舫さんを抑えて、2位になった勢いを今まで保てなかったことになります。やはりそれは石丸さんの問題とは別に、波がすぐに起きてすぐに沈んでいく、飽きやすい世の中になっているのではないかという予想があります。

今回は国民民主も9議席取ったということで、この後どうなるか注視しています。今まで国民民主の都議はいなかったのですが、今回9議席取れました。立候補者が18人なので半数ですね。もう少し取れていた可能性があることを考えると、政治への不安も増すなか、今のネット人気頼りを維持するのが難しい現状があるのではないかと見ています。

おそらくネット人気だけではなく、今の時代に合った形での地道な「ドブ板」活動が必要だと思いますが、参政党はその両方を行っているように見えます。その細かな手法は今後検証の余地があるのではないかと感じます。

全体で見ると、大きな変化はなかった都議選

これから先、参院選があります。私は「参院選の前哨戦である都議選」という言い回しが嫌いなのですが、関係してしまうのは事実。各党が勢いをどうするかが重要です。

立憲は微増と言いますか、議席数が15から17になり、共産が減らし(19→17)、公明も減っています(23→19)。都ファが増えた(議席数としては改選前31と変わらず)のと、国民民主党(0→9)、参政党(0→3)という新しいところが出てきた流れの中で、印象として大きな変動があまりなかったように感じます。

私も杉並区議選に出たことがあるのでわかりますが、落選した方はたくさんいらっしゃいます。当選した方は、落選者の思いも背負って、行動を起こしてほしいですね。

「挑み続けた候補」が与党現職をジャイアントキリング

各選挙区を見ると、一番の注目は千代田区ですね。無所属のさとうさおり(佐藤沙織里)さんが当選しました。公認会計士で35歳。現職の都民ファーストの会の平慶翔さん(俳優・平愛梨さんの弟)と競った形です。平さんは大体7万票弱で、佐藤さんは7232票ということで、少し差をつけて勝ちました。

佐藤さんはここ2、3年選挙に出ている方で、始めは2年前の千代田区議会議員選挙にNHK党から出たのですが、落選。その後、衆議院議員選挙・東京1区(千代田区も含む)に、無所属で出て4位(約1万2000票)に。そして、千代田区長選では、現職の樋口高顕区長が1万票ちょっとのところを6474票取って、勢いをつけて今回の都議選で、都ファの現職を下した形になっています。

これは一つの参考となりますね。地盤を固めて地域に密着し、続けて行われる選挙に出ること。もちろんそれができるためには、佐藤さんは公認会計士で自身のクライアントを持っている方ですし、会社勤めではないため、自分の裁量で選挙活動もできるという状況が戦略的には有利です。

2年後の統一地方選への「パターン」が見えた?

私もフリーランスですが、ライターとしてメディアでの仕事をしているため、選挙活動との両立は簡単ではないと感じます。佐藤さんは税金や社会保険料など、金銭面からの話を、YouTubeなどで発信しています。私は佐藤さんの活動や考え方を支持しているわけではないですが、これは一つの参考としてありなのかなと思います。

ここから先、世の中がどうなるか、皆さんが不安を感じているからこそ頼れるリーダーシップが求められていると思います。佐藤さんも、そうした文脈で選ばれたのではないかと思います。非常に自己を持っている方だと思いますので、これからもそういう人が求められる世の中になるのではないかと感じます。

参院選は政党同士の戦いになりがちなので、個人のリーダーシップを問うのは難しいでしょうが、2年後の統一地方選では、そのような人たちが求められる世の中になってくるのではないかと思う今日この頃でございます。

それではまた次回です。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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