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「SNSは井の中の蛙」と思っていたら、時代を読み違える! 広陵高校の甲子園辞退とネットメディアの今昔

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年8月12日火曜日、のらニュースでございます。

更新が途絶えた事への言い訳

数日空いてしまいました。申し訳ございません。この動画を撮り始めてからなるべく毎日更新をやっていたんですが、かなり間が空いてしまいました。

その間も何度か撮ってみましたが、何か思う感じではないなということで、結局公開しないまま現在に至る形で進んでおります。

やっぱり、一番は気持ちの問題ですね。「病は気から」と言いますけれども、気持ちがあまり乗らないと体にも影響が出てきているというのが、ここ1か月くらい続いている状況でございます。

参院選ショックが思いのほかデカかった

おそらく、原因となっているのは参院選の結果です。自分自身がインターネットをずっと見てきて、ライターとして独立してからもそこを主戦場に頑張ってきたのですが、SNSが「自分の思い描いてきた使われ方」をされているギャップが、思った以上に辛いんですよね。

特定の政党名を出すことは控えますけれども、それは別にその政党だけではない。最近注目される政党や政治家が対立構図を煽り、その主張に根拠があろうとなかろうと、人々を熱狂させたものが勝っていくという、そういう構図があります。

私はなるべくSNS上の情報はフラットであるべきで、色がついていないような情報が望ましいと考えているのですが、それと現状のギャップにモヤモヤしてしまうというのがありました。

独立から3年、焦りからのスランプが…

それ以外にもSNS関係で思うことが多々ありまして、結構スランプと言いますか、今後の人生をどうしていこうかと考えている感じです。

2022年の10月に独立したわけですね。そこからもうすぐ3年が経ちまして、ありがたいことに毎年少しずつ右肩上がりの売上です。その分、ここでも言っていますけれども、税金や社会保障などをいろいろ払わなければいけないのですが。

そして、署名入りの記事に関しては「SNSの炎上ウォッチャー」を主戦場にやってきているのですが、ここに来て競合がかなり増えてきています。

「○○大学所属の専門家」の方が箔付けになる

私は元々ネットメディアの記者・編集者を10年近くやってきました。今も原稿チェックしている媒体があるので、一応「現役のネットメディア編集者」なのですが、その肩書きやノウハウが、一般読者にはあまり求められていないような印象を受けるのです。

やっぱりネットメディア編集者であるため、取引先の媒体一つ一つは競合他社であり、同業者となります。なので業界内では、ありがたいことに一定の評価を受けているのですが、一般的な知名度から見ると、学者や研究者の方がネームバリューがあります。

それに対して私は「ネットメディア研究者」とは言っていますが、修士号や博士号を持っているわけでもありませんし、実地で体験してきたことを表現活動につなげているだけ。となると、例えば大学の非常勤講師や准教授、そういう方々の方がやっぱりネームバリューとしては大きいんですよね。肩書きとしてもインパクトがありますし、なによりバックグラウンドがあるから権威付けにもなります。

「ネットメディアに詳しい」はニッチすぎるのか?

ただ、私のようにネットメディア専業で、新卒からずっと10年以上業界にいる人間は、そもそもあまりいないんです。年齢的には「中堅」ですが、ネットメディアにおいてはもうベテランの域に達しているように思えます。

そういう立場の人間はほとんどいませんので、だからその業界内では希少価値が高いと認められている部分もあります。自分もそこが強みだなと思っていますが、例えば、「危機管理のプロ」や「広報・PRのプロ」の方が、やっぱり万人向けはしやすいというのが実感です。

ネットメディアというのは狭い世界です。新聞やテレビもある中で、あらゆるメディアが存在する中でネットメディアだけに特化していても、それは「つぶしが効かないよね」となるわけですね。

「ネット世論」が独自のものではなくなった

加えて、ネット空間が現実社会と溶け合うにつれ、今まではリアルがメインだった社会学者も参入してきます。

また参院選に限らず、前の衆院選や都知事選もそうでしたが、「選挙におけるSNSの使い方」は、政治学者のにも広がってくる。

そうした結果、「ネットメディアの編集者」に求められるオピニオン的な立ち位置は、すごく揺らいでいるというのを、最近の3年間の中で感じています。

かつてのネット空間は、ちょっと特殊な部分がありましたが、リアルの評価軸が持ち込まれるようになった結果、独自性が薄らいできたという認識なんですね。

「ネットが騒いでるだけ」となってやいないか

さて、遅くなりましたが、今日のテーマは「SNSとスポ根」です。

広島県の広陵高校が夏の甲子園を辞退すると発表しました。1回戦で勝ち抜いて2回戦目に挑むタイミングだったので、「初戦の対戦相手は本当に負ける必要があったのか」など、いろいろと言われています。

高校側や高野連(高校野球連盟)の会見動画を全てチェックしているわけではないので、報道ベースでしかないですが、やはり「あくまでネット世界の話であって、我々のリアルな空間とは違う」というような区分けをしているのではないかと思います。「ネットで人が騒いでいるだけ」ということですね。

ただ、先ほども言ったように、今はネットと実社会が地続きになっています。

「若い子の頑張り」をエンタメとして商売にしていないか

時代感覚が違う背景にあるものを考えてみると、一つは(私はこの表現が好きではありませんが)「オールドメディア」の影響力が考えられます。

春と夏の高校野球は、新聞社が主催し、テレビでも放映されます。スポ根的なものの延長線上として、「10代の若い子の頑張り」をエンタメとして消費している構図があるわけです。言ってしまえば、「やりがい搾取」。

もちろんメディア露出で達成感が満たされる選手もいるでしょうから、双方にWin-Winの可能性もあります。ここで名を売ることによって、ドラフト会議で上位に入れ、高収入が確約される場合もあります。「就活の一環」としてテレビ放映されるのは良いのかもしれません。

ただ、やっぱり素直に頑張ろうとしている高校生たちは多い。にもかかわらず、それをコンテンツ化してエンタメとしてパッケージにすることで、商売にしている側面もあるわけです。SNS時代においては、そうしたパッケージングによる粗さが見えがちです。

「適切に対処していたか」が問われる

今回の広陵高校の話は、いじめを受けた被害者側の家族からのSNS投稿がきっかけで広がりました。

もし「オールドメディア的な価値観」と「スポ根の感情論」がかけ合わさる中で、「これだけ選手が頑張ってきたのだから、隠していいのでは」といった感覚が芽生えていたのであれば残念です。

暴力事案は今年1月に行われ、その後に処分が行われたとされます。しかし、「半年で状況が改善したと言えるのか」「『禊』として適切なのか」は、まさに現代社会には避けては通れない話題です。

そこを適切に対処していなかったからこそ、被害を受けた側も打開策として公表に踏み切ったのではないでしょうか。

そう考えると、安易に「SNSと既存メディアの対立構図」で判断するのは難しいな、と考える今日この頃です。ちょっと駆け足でお話しましたが、以上です。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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