2026年2月6日金曜日のニュースです。
日テレHD決算資料に見る、AI活用が進むテレビ制作の現在地
さて、1週間が終わりましたが、本日は昨日5日に発表された日本テレビホールディングスの決算説明資料を見ながら、お話ししたいと思います。
https://www.ntvhd.co.jp/ir/library/presentation/pdf/20260205.pdf今回はお金そのものの話というよりも、いま注目を集めている内容についてです。対象は2025年度第3四半期決算で、資料には各利益が過去最高を更新したことや、デジタル関連事業が増収だったことなどが記載されています。その中でも特に目を引いたのが、AIの番組制作現場や営業などにおける多角的な活用についての記述です。
番組制作をめぐる最近の動き
先日、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックがTVerで配信されるという話をご紹介しました。また、WBC関連番組の制作をNetflixが日テレ側に委託するという動きについても触れました。
こうした事例からも分かるように、番組制作会社やテレビ局を取り巻く環境には、ここ数年で明確な変化が見られるようになっています。
決算資料で注目した「AI関連投資」
決算説明資料の中で、特に注目したのが「戦略的投資(AI関連)」という項目です。
ここでは、AIを活用して実写映像を生成したドラマを制作し、TVerやHuluで配信した事例が紹介されています。
また、番組制作へのAI活用の具体例として、朝の情報番組「ZIP!」が取り上げられていました。ここでは「人的資本の最適化」を目的に、AIが定型業務を代替することで、クリエイターが高付加価値業務に集中できる体制を整えていると説明されています。
「読み解く」企画とAIエージェント
資料では、「?よミトく!」というコーナーについても触れられています。従来は、ディレクターがネタ探しから企画立案、企画書作成、見せ方の設計、ロケ対応までを人力で行っていました。
しかし現在では、ネタ探し・企画案の提案・企画書作成といった工程を、AIエージェントに任せる形に移行しています。これにより、人間は自分が得意とする領域により専念でき、全体として制作効率が向上しているということです。
さらに、この企画支援エージェントの活用は、単なる下請け的な役割にとどまりません。社内の企画会議や総合演出の判断において、AIエージェントとの会話ログを活用し、ディレクターの個性を可視化。その情報をもとに、総合演出者の感性に合った企画を提案する仕組みが導入されています。
結果として、AIエージェントがネタ探しから企画提案、企画書作成までを一手に担い、企画決定プロセスの短縮と最適化が実現しているとされています。こうした事例は、現在のメディア業界でも注目を集めています。
生成AIと個人の活用
ChatGPTが登場してから約3年が経ち、生成AIはすでに日常生活や業務に欠かせない存在になりました。多くのAIサービスが競争を繰り広げ、技術も日々進化しています。
私自身もさまざまなAIに触れていますが、時間の制約もあり、複雑な活用まではまだ手が回っていないのが正直なところです。たとえば、Google Geminiを使ってGoogle Apps Script(GAS)のコードを書かせ、情報収集用のプログラムを組んでいます。AIに生成してもらったソースコードを実際にコピーして動かし、ニュースがリアルタイムで届く仕組みを試しています。
現在は、毎日何千本ものニュースを集めるところまではできていますが、精査の部分まではまだ追いついていません。
今後やりたいこととAIの役割
今後は、自動的に興味のあるニュースを抽出し、自分のもとに届ける仕組みを整えたいと考えています。さらに、過去のコラムの傾向から「どのような切り口で書くか」を予測する仕組みも作れればと思っています。
また、世の中でどのようなニュースが出ていて、何に関心が集まっているのかを把握するための仕組みも整備中です。これを自分のコラム執筆だけでなく、新たなサービス展開につなげられればと考えています。
「炎上予知」として、燃えやすいネタを過去事例から分析し、早めに察知してアラートとして通知する仕組みも構築したいと思っています。コンサルティング的な活用も、今後は広がっていくのではないでしょうか。
AIに任せきらないという判断
ただし、すべてをAIに任せることは難しいと感じています。判断基準となる人間の価値観は、あらかじめ情報としてインプットしておく必要がありますし、最終的な決定権は人間が持つべきです。AIが提案した企画案を、そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
だからこそ、AIと人間の役割をきちんと分けたうえで活用していくことが重要だと考えています。
さて、関東地方では寒さが強まる予報が出ており、雪が降る可能性もあるようです。明日は衆院選の最終日でもありますので、各地で演説が行われるでしょう。体調にはくれぐれもお気をつけください。
それでは、今日はこのあたりで。
また次回です。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)

