2025年6月17日火曜日、のらニュースでございます。
尼崎市議選に注目集まる
今日も引き続き、政治の話題をご紹介しようと思います。今日は火曜日ですが、大体日曜日の夜から月曜日の昼くらいまでに、どこかしらの選挙の話題が出て、投票結果が発表されることがほとんどです。この週末も各地で選挙が行われました。
中でも注目されているのが、兵庫県の尼崎市議選です。ここで参政党の候補者がトップ当選を果たし、NHK党の候補や、れいわ新選組のやはた愛衆院議員の母親も当選しました。また、日本保守党の候補も当選し、かなり多様な顔ぶれとなっています。

投票率は過去最低となる40.17%でしたが、前回の40.37%とほぼ横ばいの状況です。尼崎というと、一般的に公明党が強いイメージがあります(※今回も候補者12人が全員当選し、第1党に)。長年公明党の国会議員が出てきた街(兵庫8区、冬柴鉄三氏や中野洋昌氏らを選出)ですが、その状況が少し変わりつつあるのかもしれません。
また、NHK党も兵庫県で少しずつ強くなっていると感じる部分もあります。これは昨年の兵庫県知事選の流れから来ている可能性もありますね。
東京から見ると、現在は東京都議選も行われていますが、都議選から参院選に向けての動きがどうなるのか注目されています。
3つの市で「参政党トップ当選」
尼崎市議選でもトップ当選した参政党の動きが気になります。
尼崎市議選だけでなく、愛知県の西尾市議選や福井県のあわら市議選も日曜日に投票され、いずれもトップ当選したということで、これは非常に勢いがあると言えるでしょう。勢いを持っている政党として、今後の参院選や都議選での議席獲得の可能性も報道されています。

私個人は参政党を支持しているわけではありませんし、政策にも賛同していないのですが、その見せ方のうまさにはリスペクトしています。
最近は、彼らが打ち出すストーリー性が非常に強いと感じています。参政党やNHK党、れいわ新選組は非常にストーリー性が豊かで、支持する人たちがいるのだと分析しています。
軽薄なのは考察ではない。世論そのものだ
今回のトップ当選について、SNSで言及したところ、「いつもこういう薄っぺらな考察ばかりしている」と意見をいただきましたが、その方のプロフィールを見てみると、様々なニュースに対して否定的なコメントをしているようでした。
もう少ししっかりした見解が欲しかったな、と残念に思いましたが、世の中の空気を読むことは必ずしも深い考察を要するものではありません。世の中の風は常に軽薄で、一瞬で状況が変わる生き物です。
深く考察しても、論理が確立するとは限らないし、時代が進むうちにその状況が変わっていくこともあります。だから、私は軽く見るというより、むしろ軽くないとダメだと考えています。
「変える当事者」としての意識形成
さて、私が言いたかったのは、参政党が見せ方に優れている点です。「参政党」は、「参加する政治の党」であり、過去には「DIY」の理念を強調し、自分たちで政党を作るという姿勢を打ち出していました。「日本人のための政策」を掲げることで、政治が大きく動く可能性を期待感として醸成しています。
この流れは、れいわ新選組にも見られます。山本太郎代表が「この国を変えていこう」と訴え、街頭演説を行うことで、従来の政治の硬直さとは異なり、興奮を伴うものとなっています。これにより、「自分も政治を動かす一員になれるかもしれない」という期待感があります。
成功体験と結びつけられるかがカギ
NHK党も同様で、初めは「NHKをぶっ壊す」と立花孝志党首が主張し、結果的に受信料の徴収形態が変化するなど、成功体験を得ています。そして地方議会でも議席を獲得し、参院選ではガーシー氏が議席を取りました。このようなストーリー性こそが有権者の支持を集めている要因です。
他の既存政党、例えば共産党や社民党が存在感を失っている理由は、「成功体験と結びつかないから」だと思います。長年続いてきた手法の中で、積み重ねた歴史を重んじた結果、若い世代が動くことが難しく、むしろ「活動を押し付けられている」と感じていないでしょうか。
そのため、参政党やれいわ、NHK党のように「一緒に作っていこう」や「参加してくれたから変わった」というアプローチが重要だと私は考えています。既存の政党と、これら新興政党の違いはここにあるのではないでしょうか。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)