2025年6月18日水曜日、のらニュースでございます。
「現金給付2万円」コラム寄稿の宣伝
まずは宣伝からさせていただきましょう。昨日、東洋経済オンラインに私が書いたコラムが掲載されました。先日もご紹介しました、石破茂首相による自民党の参院選公約で、1人2万円の給付を行うという内容に対して批判が殺到する背景を考察した記事になっています。

お読みになった方は分かると思いますが、数日前に私がこののらニュースで話したことをベースにしました。やっぱり、こうやってぺちゃくちゃ、思いつくままにしゃべるのと、しっかりと体裁を整えて書くというのは、そもそもの難易度が違いますよね。
考え方の思考回路も異なってきますので、応用できる部分があれば応用するに越したことはないと思っていました。初めて、ここで話した内容を肉付けできたので、これからもなるべくそうした形で臨機応変に対応できればと思っています。
公約に目を移すと、現時点では批判が多く、ヤフーのコメントでも「この政策はどうなんだ」といった声がよく見られます。これは、タイミングを見誤ったというところではないかと思います。記事の方で色々と書いてありますので、ぜひコラムをご覧いただければと思います。
ALSを患いながら、6年前に初当選
続いての話題をご紹介しましょう。れいわ新選組の舩後靖彦参議院議員が、この夏の参院選に立候補せず、政界を引退することを発表しました。舩後さんは重度の障害で、全身の筋肉が動かなくなる難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患っており、6年前の参院選で初当選し、1期で引退される形になります。
私はれいわ新選組の政策を評価しているわけではありませんが、舩後議員の活動に関しては非常に尊敬しています。彼は車椅子を利用しており、体がほとんど動かせない状況です。
昨日の会見では、自動音声で読み上げた内容を通じて立候補しない方針を伝えました。体が動かせず、声が出せない中でも、自分にやりたいことがあり、やれることがあるという姿勢で、全力でこの6年間を駆け抜けてきた方だと思います。おそらく、他の党の議員たちからも注目されていたことでしょう。
当選時は「特定枠」めぐり議論も
とはいえ、当選された時は賛否が起きました。
6年前の参議院選挙で初めて導入された「特定枠」で、舩後さんは当選しました。参院選では基本的に「党名」か「人名」を記入します。人名を記入した票は党の票にもなりますし、党名だけを書くことも可能です。
そして「特定枠」とは、名前が書かれた候補者よりも優先される仕組みで、特定枠に書かれた候補者を、確実に国会へ送り込もうとする制度です。
2009年の参院選で、れいわ新選組は特定枠として2人の候補を擁立し、その1人が舩後さん、もう1人が木村英子さんでした。木村さんも障害を抱えている方です。
この2人を特定枠で擁立しつつ、山本太郎代表も立候補しました。山本さんの名前を書いた票は、党の票になりますが、どれだけ名前が書かれても、特定枠の2人の方が上位に来ることになります。結果として、れいわ新選組は2議席を獲得しましたが、山本さんは落選する形になったのです。
過去にも車椅子の国会議員はいた
実は過去にも、車椅子で活動していた国会議員はいました。八代英太さんは、山梨県出身のフリーアナウンサーで、ケガを負って車椅子生活に。そして政界に転じ、郵政大臣を経験されました。今もご存命です。

しかしながら、ALSを抱えながら国会議員として活動されていた方は、これまでいませんでした。だからこそ、舩後さんの活動には特別な意味があると感じます。
国会議事堂のバリアフリー化を推進するために尽力された方でもありますので、社会保障や福祉の面での影響もあったでしょう。
当事者が参加して初めて、現実的な課題が見えてくる
夏の参院選において、舩後さんの後任がどのような方になるのかはまだ分かりませんが、障害を持つ方々が政治に参加することが重要です。
多様性を持った人々が当選し、それぞれの知見を持ち寄ることで、現実的な課題が見えてくるはずです。国会議事堂ではできても、地方議会においてはバリアフリー化が難しい場合もあります。場合によっては、お金ではなく知恵で解決する方法を考える必要があるでしょう。
そうした課題も、多様な当事者が政界に入ってくることで、初めて明らかになり、それに対する解決策を見出すことができるのです。今後の選挙も含めて、もっと多様性を持った方々が当選し、世の中が良くなっていくことを願っています。それではまた次回。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)