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「どうせ死票だ」と思っても、「受かりそうな人」じゃなくて、最初に決めた候補者に投票した方がいい理由

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年7月20日日曜日、のらニュースでございます。

投票日は言いたいことを言えないから…

日付が変わりまして、今日は参議院議員選挙の投票日です。公職選挙法の絡みで、誰を支持しますとか、誰に入れてはいけませんとか、具体的な候補名を出してはいけないんですよ。選挙当日はそういうものがあるんです。

でも、個人的には選挙の話をしたいという思いから、極めて抽象的なお話をさせていただきます。私の個人の実態に基づいたお話をしたいと思います。

私は2年前、2023年の4月に行われた東京都杉並区の区議会議員選挙に立候補しました。48人が受かるところに、69人もの候補が出まして、69人中68位で落選しました。

よく、政治の世界では「惜敗」と言うんですね。惜しい負けるとか言って「惜敗」という言葉がありますが、私の場合はもう完全に惨敗ですね。

「政策を知ってほしいから」その戦略が大惨敗につながった

杉並区議選では、大体2300票くらいが当選するラインですが、これに関しては結果的に私はありがたかったのです。663票も投票されたんです。私は誰に入れたかは言ってませんが、私自身にはもちろん入れているわけです。

となると662人の方が私に思いを託してくれた。すごくありがたいことです。仕事柄もあって、「選挙に出る」という事実自体を直前まで伝えてませんでした。

実際に選挙戦が始まってから選挙公報を開いて初めて「出てたの?」と気づいた親しい方々がいるくらい、それからずっと秘密主義であったんですけれども、それには理由があって、なるべく政策で判断してほしかったんです。

自分自身を知っているか否かではなくて、政策やこれから先の未来のビジョンで判断してほしいという思いがありましたので、私自身が出るということはあまり言っていなかったのですが、結果的には大惨敗になったわけです。

600人以上が「69人のうち一番マシ」と思ってくれた事実

ただ、662人の方が私に投票してくれたというその事実自体は変わらないわけです。

「入れたよ」と言ってくれる人もありがたいことにいるのですが、660人全員にお会いしているわけではありません。

おそらく面識のない方も投じてくれたはず。選挙公報を見たのか、たまたま街頭で1週間の間、区内の各駅を歩いてめぐる選挙活動をしていた際に、「こいつ面白いな」と思ってくださったのか、結果的には何だかわからないです。

でも、結果的には600人以上が「こいつに入れてもいいな」と思って、選択肢として私を選んでくださったのはすごく光栄なことです。69人のうちから1人を選ぶ中で、私を選んでくださった700人近くがいたというのはすごく嬉しいです。

「二度と出たくない」と思わずに済んだ

それがあるからこそ、今後私がどうするか、政治の世界での活動を検討中ですが、少なくとももう「二度とと出たくない」とは思いませんでした。

なぜかというとやっぱり663票もの期待が集まったということは、裏を返せば、私が描いているビジョン、もしくは私自身の人となりに、「この人だったら思いを託してもいい」と思える人がそれだけいるということなんです。さすがに罰ゲームで投票する人はいないでしょうからね。

その600人以上が、私を議会に送り込もうとしてくれたという、その事実は当事者本人にとって非常にありがたいことです。

落選する可能性は早い段階からわかっていましたが、当然ながら当日までは「落ちるわけがない」と信じていました。

杉並の場合は投票翌日の開票でしたが、実際に票が開かれ、数字として確定した段階で、私は「負けた、しかも惨敗だ。だけど662人もが私に託してもいいと思ってくれたんだったら、この1回だけで終わらせるのはどうか」と思いました。

自分に託された思いが、数字として「見える化」された

「次の選挙に出る」こととは違います。ただ、これだけの期待を持ってくれた方々に対し、70分の1の選択肢を私に投じてくださったわけなので、そういう方々にはなるべく落選しても当選者の任期としてあるはずの4年間は全力で頑張りたい。その思いから、落選後も政治用のTwitter(X)を続けています。

要は私が言いたいのは、仮にその時の票が議席につながらなくても、候補者は有権者の強い思いを背負っているということ。自分は議会でその願いを叶えることはできなかったけれども、その理念に共感してくれた人がこれだけいる。そうした「見える化」が重要なんです。

「次の挑戦」が、いつになるかはわかりません。数十年後になったら、その600人のうちの多くが入れ替わるでしょう。30年後となれば、私の親世代も100歳を超えています。世代構成も変わるでしょうが、それでもなお、未来を託してくれた人がこれだけいるのなら、いつか絶対にリベンジしてもいいと思えるときが来ると信じています。

あなたの1票が、落選者を救う

いつかリベンジしてやる。そんな再チャレンジの機会を見出すきっかけになっているのは、私に投じてくれた票なんですね。

そう考えると、仮にあなたが投票した相手が当選しなくても、その票は無駄ではありません。

おそらく当時投票してくださった方の中には、私に入れたことで「死票になった」と思っている方もいらっしゃると思います。でも私自身が今後再チャレンジしてもいいと思える、背中を押してくれたという意味で、完全に貴重な票です。ありがとうございます。

そういうことを考えると、投票行動において「この人に投じても落ちるから」という思いで、受かりそうな人に入れるのはよくないと思います。その人を本当に応援したいと思うなら、やはりその候補者に投じた方が、仮に落選しても、その人の今後の人生をプラスに導いてくれると思います。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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