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自公連立が破局!石破さんの「戦後80年所感」と、安倍さんの「戦後70年談話」はどう違うの?

イメージ画像 エッセイ
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年10月11日土曜日、のらニュースでございます。きのうはいろんなことがありましたね。まず一つは、石破首相が「戦後80年所感」という見解を発表したことです。

「新たな談話を出すべきではない」という声もあったが…

これまで、10年ごとの節目のタイミングで、歴代の首相が談話を発表していましたが、今回は少し異なる印象を受けました。談話では戦争責任に触れ、特に日本が戦後どのように補償を行っているのかという点が強調され、反省を示す内容になっていました。

10年前の70年談話のときは安倍首相が発表しましたが、その後、自民党の一部議員からは「新たな談話を出すべきではない」といった意見が石破さんに寄せられていたのです。

私自身、公文書を読み解く力があるとは言えませんが、ざっと見た限りでは、これまでの談話が「国家としての総括」のようなものであったのに対し、今回の所感は「戦争の発生理由」に焦点が当てられていました。

メディアの責任にも触れている

なぜ日本、当時の大日本帝国が戦争に傾倒したのか、そのプロセスが論じられています。勝ち目の薄い中で挑んだ原因について考察し、その反省を促そうとする内容ですね。統帥権に関する記述や、メディアの責任についても言及されています。

メディアが暴走を止められなかったのかという問いは確実にあります。実際、石破さんが会見で触れていたように、戦争に向けて国民の戦意を高める中で、新聞の部数が急上昇したことには否定できない側面があると考えます。

確かに、これは現代の社会にも通じるかもしれません。今は新聞ではなくネットが主流になってきていますが、YouTubeも含めて、広告収入を得るために過激な内容や対抗心をむき出しにしたコンテンツが好まれるような傾向があります。このような状況を念頭に置いた上で、石破さんの発言があったのではないかと思います。

一部の保守派は勇み足だった?

本来であれば歴史家が行うべきことを、石破さんが首相として示したことについては意見が分かれるかもしれませんが、戦争が起きたプロセスや政府の責任を再認識する機会としては、意義があったように思えます。

そして、一部の保守派は「70年談話で完結しているのだから、今さら石破が出しゃばる必要はない」といった意見を持っていましたが、そうした考えには少々勇み足の見解もあると感じました。

また、高市新総裁の支持者の中には、自身の支持を高めるために、他の候補者を批判するような発言も少なくありません。SNSを見ていると、前回の総裁選でもその傾向を感じていました。主戦論をちらつかせるのではなく、むしろ高らかに主張する姿勢に見えます。

26年続いた自公連立が解消

さて、もう一つの話題ですが、昨日、石破さんが会見を行う裏側では、自民党と公明党の連立が解消されました。現在の国土交通大臣は長年公明党の議員が就任していましたが、過去には厚生労働大臣にも公明党の議員が入っていたこともあります。小渕政権の1999年から2000年を境に、この関係が続いてきましたが、自公連立に終止符が打たれたことは歴史的な出来事と言えます。

自民党と公明党の連立は、小渕自民党と神崎公明党、そして小沢一郎氏の自由党の間で始まりました。その後、自由党は保守党と自由党に分かれましたが、保守党は自民党に残り、自由党は合併して大きな民主党に成長することになります。こうした歴史を振り返ると、平成から令和にかけての政治のダイナミズムが、ここで決裂することは非常に意義深いと思います。

ただ、ここ数年にわたる政治と金の問題や選挙協力の話が積み重なった結果、現在の自民党の体制は大きく変わっていないという印象です。石破さんと小泉さんには新しい風を吹き込んでほしいという期待があったと思いますが、結局はその期待に応えられなかったのかもしれません。

「政治とカネ」で打撃

そして、公明党の地方議員が自民候補の支援をすることになりましたが、これも政治とカネの関係から厳しい言葉が多かったことが、今回の離脱の要因とされるようです。確かに、自民党とは異なる立場の公明党が負える責任には限度があり、言い訳が難しい状況にはなるかと思います。

今後の展開については不透明ですし、首相選びの選挙では斉藤鉄夫と書くという方針を示していますが、高市さんの名前を書くことはないと言っています。野党が玉木雄一郎氏を担ぎ上げようとする動きもある中で、今のところはその流れに乗らない姿勢を示しているようです。自民党が公明党との連携を失うことで議席数が減少するという試算も出ているようです。

「高市総裁になれば安泰だ」と言っていた人々

次の総選挙は、確実に国民の信を問う場面になると思います。公明党との関係が変わったことによって、政治と金に関する議論もさらに鋭く進むのではないかと感じています。目先の物価高などの問題と並行して、この話題も重要な争点になるでしょう。

支持者の中には「高市政権は安泰だ」と言っていた方々もいますが、そうした見解は近視眼的ではないかと感じます。これこそが今の自民党の現状ではないかと思っています。

私としては、この議論は高市さんへの批判や特定の人物に対するものではなく、過剰に支持する人たちに対して警鐘を鳴らしているつもりです。高市さんの政策には良い方向性も見られますが、過激な発言で他の候補者を落とすような風潮は、決してフェアとは言えません。

それでは、また次回。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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