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ついに「土曜夕刊」が休刊!斜陽の新聞社がネット時代を生き抜く「解説ビジネス」の道

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ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年7月29日火曜日、のらニュースでございます。

「土曜夕刊の休刊」過去記事が読まれてる

先月公開した記事がここ数日すごく読まれています。複数の新聞社が7月末をもって夕刊を廃止するというものです。

簡単にこの記事をご紹介しますと、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、東京新聞といったところが、夕刊の休刊について発表しました。

理由としては、労働環境の維持改善や輸送体制の維持が難しくなったということ。全国に販売網がありまして、販売店の皆さんが新聞を配達してくれるわけですが、その配達網を維持することが難しくなってきているという状況です。

新聞が「遅聞」になる未来も

電子化の流れがずっと言われていたのに、なぜそこに対応せず、今まで放置してきたのかという疑問もあります。このままいくと、仕事をしてきた販売店の皆さんが報われない状況になりかねません。

夕刊の休刊だけで済むところもあれば、地域によっては今後、配達ではなく郵送に切り替えざるを得ないところも出てきています。それにより、到達までの日数がかかることから、本当にそれが新聞と言えるのかという疑問が生じます。

アイデンティティが問われる中、私はこの話題についてお話ししました。そしてついに、7月26日の土曜日をもって、各紙の夕刊が休止されました。会社によっては、土曜夕刊の内容を、平日に出すと発表しています。

ネットメディアと新聞の違い

夕刊休刊によって、新聞はどこへ行くのかを考えてみたいと思っています。私は最近、政治について触れることが多いですが、元々はインターネットメディアに身を置いており、十数年にわたっています。

ネットメディアはマスメディアとは対照的に、資金や人が限られている中で商売をしていますので、商売の仕方が異なる部分もあります。ただ、メディア愛好者としては、新聞の動向が非常に気になります。

実際、発行部数が年々減少していることは、業界団体の日本ABC協会などの調査データによっても明らかですので、ここでは詳細を述べませんが、ビジネスとしてどうなっていくのかを考えています。

新聞もまた「権力」を持っていることは忘れちゃいけない

ネットメディアの立場からすれば、新聞やテレビなどは「記者クラブ制度」によって、既得権益に守られていることを忘れてはなりません。

最近、神奈川新聞と参政党のいざこざが話題になり、ここでも紹介しましたが、新聞は元々既得権益に守られているという前提を忘れてはいけません。

新聞には時代に合わせた役割を担ってほしいと思っています。一方で、やはり新聞には情報の収集という重要な役割があります。ジャーナリズム精神を持っている若い記者も少なくありません。

「紙からスマホへ」は本質的な問題ではない

ネットニュースは、SNSの反応や、予想される今後の展開などの「二次情報」を元にしたメディアが多く、速報性が求められる「一次情報」を届ける新聞などとは、情報収集の仕方が異なります。すみ分けが可能であるゆえに、新聞やテレビにはまだまだ頑張ってほしいと思いますが、ビジネスとしてどう稼ぐかが課題です。

最近よく言われるのは「新聞離れ」ですね。多くの人が紙を読まなくなり、スマートフォンに移行しているという話です。ただ、私はそれが本質的な問題ではないと思っています。

紙の新聞は、その内容全体を一度に見ることができるという利点がありますが、現状、スマホでその体験が再現できるものは限られています。

新聞記事をそのままネットに出しても親和性がない

新聞は、多くの情報が1つのパッケージにまとめられていることに、価値があります。一方、ネットニュースは細切れになって届くため、その情報がどこから来ているかが分かりづらくなります。「情報の消費法」が異なるため、ネット的な商売の仕方を、新聞がそのまま行おうとしても難しいと思います。

直近のニュースで言えば、自民党がきのう、「両院議員懇談会」を行いました。新聞であれば、先日の参院選での自民大敗から「石破おろし」の動きまで、ひとつのパッケージとして読者が知っています。しかしネットでは、「懇談会を開催した」だけでは、その重要性が共有できません。

100年以上の過去記事を使った「文脈解説」の道がある

そこに商機を見いだします。背景を知らないネットユーザーに対して、新聞はその「文脈」を伝えるビジネスを行うのです。

新聞社は100年以上にわたる過去記事を有しています。かつての類似事例と照らし合わせつつ、情報を整理する役割は、一定の可能性を秘めています。池上彰さんのように、「そもそもこれは何か」という問いを立て、解説を行うことが求められるのではないでしょうか。

このように、新聞社はネットニュースとは異なる形で、ネットでも価値を提供できる可能性があると思っています。この件は深掘りしていきたいので、また別の機会にお話しさせていただければと思います。それでは、次回お会いしましょう。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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