(以下はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
2025年5月10日土曜日、のらニュースでございます。
ただいま時刻は夜22時を過ぎたところですが、実は本日16時頃に一度録音を行いました。
録音が終わり、仕事も一段落したのでウォーキングに出かけたところ、途中で「今回も無音だ」というご連絡をいただきました。
ただ、歩き始めると止まらなくなる性格で、20キロほど歩きました。
最後は直線距離で20キロ離れている場所にいたのですが、そこからレンタサイクルを借りて、ぐるっと回って6〜7キロの距離を自転車で帰りました。声に疲れが出ていると思いますが、ご了承ください。
マイクの調子、おそらく設定の問題だと思います。最近外付けのマイクを使い始めたのですが、昨日あたりにソフトのアップデートがしっかりできていなかったようです。
本日はちゃんと設定をしたので、しばらくは問題ないのではないかと思います。公開前には最初や最後、また一部分でも音声チェックをする必要があると感じました。
もし無音の状態のものをお聞きになった方がいらっしゃいましたら、申し訳ございませんでした。
思い出すのは、菅政権での「任命拒否」
さて、ご紹介したい内容ですが、おぼろげにしか覚えていませんがお話しします。日本学術会議という研究者の皆さんが集まる、日本有数の研究者団体がございます。

現在の仕組みでは、その日本学術会議の会員は総理大臣が任命しています。つまり国の直属機関のような扱いを受けていますが、きのう衆議院の内閣委員会で、この学術会議を独立した法人とすることが可決されました。自民党・公明党の与党両党と日本維新の会の賛成多数によるものです。

来週の本会議で採決され、参議院に送られる方向であると伝えられています。
学術会議と言えば、5年ほど前、菅義偉内閣の頃に騒がれました。コロナ禍の時期でしたが、一部の会員について任命をしなかったことがありました。学術会議の会員の任命は総理大臣が行いますが、任命リストはある程度固まっており、形式的に総理が任命するだけの形となっています。しかし一部の方が任命されなかったことで問題になりました。

日本を代表する研究者が集まる場で政治が介入するのはどうか、独立性は保たれるのか、といった議論が起きました。ただ、元々は総理大臣が指名する形になっていたので、混乱も生じたのではないかと思われます。そのため、これからどういう形にしていくか検討されてきたのだと思います。
「独立化」を逆手に、科学を身近に
今回、完全に独立した団体として政府から離すことで、独立性を確保するという建前です。これに伴い、会員は学術会議自身が選ぶ方向に変わります。
しかし一方で、運営の評価を行う委員や「監事」といった役職に関しては、会員以外から、総理大臣が任命することになっています。会員選びには立ち入らないものの、今まで以上に締め付けが加わるのではないかとの懸念があります。形式上は総理大臣から任命されていた会員が、自主的に活動していたのに対し、今後は内閣の監視のもと運営されることになるのはどうかという疑問が出ています。

この法案は自民党、公明党両党と維新の賛成で可決されましたが、立憲民主党、国民民主党、共産党、れいわ新選組などは反対しています。加えて、衆議院内閣委員会では、学術会議の独立性・自主性・自立性の尊重と活動の抑制をしないような財政措置を行うことを求める付帯決議がなされました。これは法案の改正案に加えて、「ここを守るなら許可する」といった条件付きのものであり、これも合わせて可決されています。つまり「懸念はない」という形で、自主性を守ることを前提に独立団体として成立させる方向です。
菅総理時代の騒動もあり、改めて注目が集まっていますが、外部から見ると内容が分かりにくく、ブラックボックスに包まれているため「無駄遣いしているのではないか」と思われる可能性があります。だからこそ今回の独立は良いタイミングだと思います。
政府の中では言いたいことが言えない部分もあったでしょうから、独立することにより、より研究や社会課題に関する科学的な説明を人々に分かりやすく伝える専門家の組織へと方向転換していくのも良いのではないでしょうか。
「関内デビル」と、インド・パキスタンの停戦
以上のようなお話をしたあとに、最後に少しだけ別の話題を。本当は別の話を紹介する予定でしたが、私はローカルテレビ番組が好きで、tvk(テレビ神奈川)の「関内デビル」という番組が終わると聞きました。

かつてtvkに「saku saku」という番組があり、そのディレクターが出演者として「関内デビル」を担当していたのですが、このたび定年退職されるとのことです。こちらについては、また機会をあらためてお話ししたいと思います。
取り直したからこそ話せる内容ですが、インドとパキスタンが攻撃停止合意をしたようです。インド、パキスタン両国とトランプ前大統領がSNSで投稿しており、トランプ氏が仲介したとのことです。あまりに急な展開で驚きましたが、今後具体的なことが明らかになっていくと思います。
両国はカシミール地方で繰り返されていた衝突に関して停戦し、これを両国の政府も発表しました。したがって、トランプ氏が一方的に動いているわけではなさそうです。

とはいえ、気になる出来事です。現在のアメリカが「世界の盟主」と言えるかどうかは分かりませんが、トランプ氏を中心にアメリカの今後が心配されている中で、外交面での大きな出来事かもしれません。
この合意がプラスに働くかマイナスに働くか、今後の動向が非常に気になるところです。
それではまた次回お会いしましょう。