きのう、おとといと幕張メッセで行われた、アイドルグループ「でんぱ組.inc」のエンディングライブに、両日とも行って参りました。いやー、すごかった。
秋葉原を拠点に「萌えキュンソングを世界にお届け」をキャッチフレーズにする同グループ。ネットカルチャーを下敷きにした楽曲が多く、おそらく世代も近いであろう(基本的には年齢非公表)こともあり、10年近くシンパシーを覚えていました。
しかし、ファンクラブに入ったのは4年前、そしてライブに初参戦したのは2年前……と、かなり奥手な私。その最大の理由は「誰かに絞って推さなければならないのでは」という、緊張感だったんですよね。
実は私、三十路も折り返しを過ぎましたが、いまだに自分の「好き」を発露できないんです。これはアイドルだけじゃなくて、音楽も、書籍も、映画も……。ひとたび言ってしまえば、周囲にどんな印象を与えてしまうのか。別にうしろめたい趣味をしているわけでもないのに、隠したくなってしまう。よく酒に頼ってしまうのは、酔っちゃえば「隠したい」から逃げられるからにも感じます。
みんなが好きなんですよね。誰にも良さがあって、ナンバーワンが決められない。優柔不断なだけにも思えるけど、食堂のランチから、選挙の候補者まで、誰かひとりに絞れない。だから自分で選挙に出ちゃったわけです。
その点アイドルであれば、グループ全体を推す「箱推し」の概念がある。でも、なかなかそれを貫くのって、実際には難しそうで。ペンライトも、全メンバーの色は切り替えられても、同時発光はできないな……と思っちゃったら、買えなくなっちゃう。
考えすぎなんだろうな。でも私にとっては一大事で、「そんな人間は誰も推しちゃいけないんだ」と感じちゃう。長年そんなモヤモヤを抱えてたんですが、数日前ふと思いついた。「その瞬間に輝いてると思えるメンバーを推せばいい」。でも時すでに遅し、両日とも私が到着した頃には、ペンライトが売り切れていたのでした。
このモヤモヤを消すには、どうしたらいいか。また模索の日々が続くことになりそうですな。
私の代わりに「推し」を見つけたい人のために、エンディングライブの初日に発表された新曲を添えときますね。