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テレビ局は「放送局」から「電波付き制作会社」になってしまうのか

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2026年1月30日金曜日のニュースです。
気づけばもう月末。12分の1年が、あっという間に終わろうとしています。最終営業日ということで、取引先からの入金確認や仕分け作業をしているうちに、すっかり夕方になってしまいました。

最近出したコラムの話から

そんな中で、本日夕方にプレジデントオンラインに、私のコラムが掲載されています。今回はその話を、軽くご紹介しておこうと思います。

だから久米宏は皆から愛された…SNSは個人プレー、批判は会社に守ってもらう「名物記者」との埋められぬ差
記者への誹謗中傷に対して、所属する企業が「法的措置を取る」と警告した声明文が話題となっている。ネットメディア編集者の城戸譲さんは「取材は個人プレーなのに、批判が出ると組織が出てくるアンバランスさが読者の反感を買っている。『ニュースステーショ...

テーマは、新聞記者に対する誹謗中傷です。ここ最近、新聞社が立て続けに声明を出しており、「記者を守る」という姿勢を明確にしています。誹謗中傷は当然あってはならないものですが、一方で、発信者を特定することのリスクやメリット・デメリットについても、考えさせられる状況になっています。

そこから話を広げて、いわゆる「名物記者」や「看板キャスター」という存在についても触れました。個人として能力が高いことは間違いないにせよ、ブランドとして成立しているのは、あくまで組織があってこそ、という話です。

少し前に亡くなった久米宏さんの「ニュースステーション」も、その象徴でしょう。この人が、このニュースをどう語るのか。そうした期待感込みで、番組を見ていた記憶があります。そんなことを、つらつらと書いています。

「探偵!ナイトスクープ」とヤングケアラーをめぐって

もう一つ、少し前に公開された記事もあります。
1月28日に東洋経済オンラインに掲載された、「探偵!ナイトスクープ」をめぐるコラムです。

「過去の依頼も演出だった?」「もはやヤラセでは」との声も…小6男子"ヤングケアラー"動画で炎上「探偵!ナイトスクープ」演出告白が生む波紋
ABC(朝日放送)テレビの人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」をめぐって、その内容が物議を醸している。出演した小学生が、いわゆる「ヤングケアラー」にあたるのではないかとして、その親に批判が集まっている…

番組の内容自体はご存知の方も多いと思いますが、依頼を受けて探偵が派遣され、問題解決を目指すという形式ですね。先週放送された回では、小学6年生の長男が登場しました。6人兄弟の一番上で、霜降り明星のせいやさんが「1日だけ長男を代わる」という形で家事を手伝う、という内容でした。

これに対して、「いわゆるヤングケアラーに当たるのではないか」という指摘が相次ぎ、親御さんのSNSが掘り起こされるなどして、炎上状態になりました。さらに番組側が、「本来の依頼内容とは異なる演出があった」ことを認めたことで、「やらせではないのか」という批判も出ています。

この一連の流れについて、番組の構造や、視聴者の受け止め方を中心に論評しています。

テレビとスポーツ中継をめぐる環境変化

ここからは、最近のテレビを取り巻く状況についてです。

記憶に新しいところでは、フジテレビが10時間半に及ぶ会見を、CMを挟まずに生中継した件がありました。こうした出来事を見ても、テレビの役割や価値観が、改めて問い直されていると感じます。

そんな中で、今日発表されたニュースとして、来週から始まるミラノ・コルティナ冬季五輪について、TVerが、ほぼ全競技を無料配信すると明らかにしました。

TVer、2月6日(金)開幕 ミラノ・コルティナオリンピック™を無料配信
株式会社TVerのプレスリリース(2026年1月30日 10時00分)TVer、2月6日(金)開幕 ミラノ・コルティナオリンピック™を無料配信

冬季五輪としては、TVer単独での配信は初めての試みです。これまで五輪関連の配信は、gorin.JPなど別のプラットフォームが中心でしたから、ひとつの変化と言えそうです。

gorin.jp - Wikipedia

特定の局が担うというより、TVerというプラットフォーム自体が、実況を含めたコンテンツをまとめていく形になりそうで、テレビの「発展形」として見ても興味深い動きです。

WBCとNetflix、そして放送局の立ち位置

さらに関連する話として、昨日、日本テレビが3月開催予定のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)について、Netflixと連携することを発表しました。

日本テレビが「2026年ワールドベースボールクラシック」の中継制作を受託 独占ライブ配信するNetflixとプロモーションで連携、地上波で関連特番放送へ|プレスリリース|企業・IR情報|日本テレビ
日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員 福田博之、以下「日本テレビ」)は、Netflixが独占ライブ配信する2026年3月に開催のワールドベースボールクラシック(以下「WBC2026」)について、大会を盛り上げ、...

Netflixが独占ライブ配信を行う一方で、日本テレビは15試合分の中継制作を受託し、プロモーションパートナーとして大会を盛り上げる、という内容です。つまり、日本テレビは「放送局」としてではなく、「制作会社」として関わる形になります。

地上波やBSの電波に乗せるのではなく、スポーツをリアルタイムでオンライン視聴する時代になり、放送局はどう立ち回るべきか。その答えを模索している途中段階なのだと思います。

スポーツの見られ方は、確実に変わっている

個人的な話をすれば、子どもの頃は「野球中継は延長します」という一言で、見たい番組が飛ぶことも珍しくありませんでした。それだけ野球が“絶対的な目玉コンテンツ”だったわけです。

ところが今では、日本シリーズでさえ地上波から姿を消し、BSや配信に移るケースも増えました。ラジオでも、夜のナイター中継をやらない局が珍しくなくなっています。

必ずしもリアルタイムで見なくてもいい、という現実が広がる中で、電波を使う意味が問い直されている。その結果として、今の変化があるのだと思います。

スポーツの楽しみ方は、これからさらに多様化していくでしょう。動画配信サービスの拡大も含めて、その転換点に差しかかっている。そんなことを考えさせられる一日でした。

それでは、また次回です。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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