2026年1月28日水曜日のニュースです。
きのうから衆議院選挙が始まり、各党・各候補が一斉に政策や主張を打ち出しています。こうなると、多くの人が「結局、どこに投票すればいいのか」と迷う時期でもあります。そうしたときに参考として名前が挙がりやすいのが、いわゆる「ボートマッチ」と呼ばれるサービスです。
ボートマッチをやってみたが、思った以上に悩む
ボートマッチは、選挙の争点について用意された設問に答えていくことで、自分の考えと各政党や候補者との一致度を示してくれる仕組みです。実施しているのは、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞、読売新聞、NHK、選挙ドットコムなど、主にメディア系が中心です。設問数は10問台から20問以上と幅があり、アンケート形式で進んでいきます。
今回は、毎日新聞のボートマッチを解いてみました。全25問あり、すべて回答するのに30分ほどかかりました。途中で「これは簡単に選べないな」と手が止まる設問も多く、思っていた以上に悩まされました。
「憲法改正に賛成か反対か」は簡単に決められない
象徴的だったのが、「憲法改正に賛成ですか、反対ですか」という問いです。選択肢は賛成・反対・無回答の3つですが、この聞き方だけで自分の考えを整理できるのか、正直迷います。
次の設問で「憲法9条の改正について、あなたの考えに近いのはどれですか」と聞かれた場合、「憲法改正」という言葉からすぐに9条を思い浮かべる人もいれば、そもそも9条の理念や役割を考える人もいるでしょう。
憲法9条は、日本が戦争に巻き込まれないための理念を明確にした条文です。一方で、憲法全体を見ると、制定から約80年が経過し、一度も改正されていないという事実もあります。考え方自体を変えなくても、文言の整理や仮名遣いの修正といった改正のあり方も考えられるはずです。
私自身は、そうした意味で憲法改正には賛成の立場です。ただ、「賛成か反対か」という一問だけでは、その中身までは判断できないと感じました。
日米関係の設問は「今」と「将来」を分けて考えたくなる
安全保障や日米関係に関する設問でも、同じような迷いが生じます。「日米関係について、あなたの考えに近いのはどれですか」と問われたとき、現在のアメリカと、将来のアメリカをどう分けて考えるのかは簡単ではありません。
特に、ドナルド・トランプ政権下のアメリカをどう評価するかによって、回答は大きく変わります。第1次政権と第2次政権では、強さやニュアンスも異なります。
仮に、こうしたアメリカの状況が今後も続くとすれば、関係性を見直す必要があるかもしれません。ただ、任期後や数十年先のことまで考えると、「今」だけを前提に関係を決めてしまっていいのか、悩ましいところでもあります。
各社のボートマッチは、それぞれクセが違う
朝日新聞のボートマッチを見てみると、設問は21問で、3つの大きなジャンルに分かれ、それぞれ7問ずつ構成されています。「Aに近い」「どちらかといえばBに近い」といった中間的な選択肢が用意されている点は、答えやすさという意味では工夫されていると感じました。
一方で、「これは本当に争点なのか」と疑問に思う設問が含まれている可能性もあります。人によっては、そもそも論点設定そのものが違うと感じるかもしれません。
日本経済新聞のボートマッチは、また違った形式です。仮想の政党同士の政策を比較し、どちらを支持するかを最低5回、最大20回繰り返し選ぶ仕組みになっています。異なる政策が並んだときに、自分が何を重視しているのかを相対的に判断しやすい形式だと感じました。
ボートマッチは「答え」ではなく、考えるきっかけ
こうして見ていくと、各社のボートマッチにはそれぞれ特色があります。ただし、どれも万能ではありません。含まれない論点や価値観があり、「この選択肢があれば答えやすいのに」と感じる場面も出てきます。
ボートマッチは、あくまで参考材料の一つです。ゲーム感覚で試しながら、「自分はどこで引っかかったのか」「何に悩んだのか」を振り返ること自体が、政治への関心や感度を高めるきっかけになるのではないでしょうか。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
