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これからのネットニュース見出しはどこへ行くのか? 「gooいまトピ」終了で考えた

イメージ画像 のらニュース
ブログ本文を元に、DALL-E3にて生成

2025年11月25日火曜日のニュースです。

そもそもポータルサイトってなんぞや

本日、NTTドコモが運営している「gooポータル」が終了しました。皆さんはポータルサイトについてご存知でしょうか。一番わかりやすい例としては、Yahoo!が挙げられます。その他には、ライブドアやインフォシークなどもあります。

ポータルサイトとは、情報が集まっている場所で、港のようなイメージがあります。情報の「船出」をしていくための入口となる場所という意味合いです。一般的に、ポータルサイトにはネットニュースが掲載されているものです。Yahoo!には「Yahoo!トピックス」というコーナーがあり、国内、海外、経済など、さまざまなジャンルに分かれて記事を読むことができます。

Yahoo!もgooも独自の記事を出していますが、基本的にはニュースを配信している会社から記事を提供してもらって、それを読者に提供するという仕組みがあります。その代わり、読まれた数に応じて料金が支払われたり、リンクを貼ることで元のサイトに誘導する形をとっています。これは情報提供元の会社と取引を行う形です。

ポータルサイトの「見出し」について

「goo」というポータルサイトの中には「いまトピ」というコーナーがあり、これはネットニュースの媒体でした。独自の記事も少しありましたが、基本的に他の媒体から記事を提供されていました。これもYahoo!などと同様です。元々のネットニュース会社が出した記事のタイトルにプラスされた形で、そのポータルサイト独自の見出しがつけられています。

具体的な例としては、Yahoo!トピックスは見出しが約10数文字です。ここ数年で長くなっていることもあり、かなりのバリエーションがあります。ポータルサイト側の編集によって、見出しが読まれやすいように調整されています。

もともと記事に付けられた見出しは、内容によって数十文字、場合によっては50文字や60文字になることもあります。最近ではさらに長い見出しが増えてきているのですが、並べて掲載すると読者に違和感を与えることがあるため、適切なフォーマットに圧縮されています。

「省略しすぎた見出し」が騒動になったケースも

ただgooいまトピの場合、独自の見出しを付ける際に疑問が呈されることが多かったのです。物議を醸した例の一つとして、「2024年8月14日に南海トラフ地震発生か」という記事が挙げられます。

gooいまトピの「8月14日に南海トラフ地震発生か」記事に批判 運営元のドコモ「不要な不安をあおるような不適切な内容」と謝罪(1/2) | IT・科学 ねとらぼ
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これは元々『アサヒ芸能』の「アサ芸プラス」から配信されたもので、「2052年から来た『未来人』が予言していた『2024年8月14日に南海トラフ地震発』目前の大騒動」というタイトルでしたが、gooでの見出しは要約された形になり、誤解を与えるような印象を与えてしまいました。

2052年から来た「未来人」が予言していた「2024年8月14日に南海トラフ地震発生」目前の大騒動 | アサ芸プラス
〈2024年8月14日に南海トラフはおこります〉 今から6年前にSNS上に投稿された「未来人の予言」が激しくクローズアップされている。 突然の緊急地震速報に驚いた人は多かったことだろう。宮崎県で震度6...

NTTドコモは不安を煽ったとして謝罪しましたが、これは非常に極端な例です。通常の記事からも、不十分な見出しで誤解を与えたケースは多々あります。「『富士通』廃止を発表」や、「『ホンダ』発表、24年ぶり」など、主語が残っているものもありますが、主語を隠す見出しが多く、これも物議を醸しました。

「50年の歴史に幕、閉店」と書いてあったら、どう感じる?

これはあくまで私がいま思いついた例ですが、「50年の歴史に幕、閉店」といった見出しでは、業種も店名も地域もわからず、読者にとっては不明瞭です。地方のパン屋が閉店する場合でも、大きな主語を使うことで、対象地域の読者でない人にも呼びかける。そんな見出しが多いため、誤解を招くという声が多くありました。

私自身も、それについてはどうかと思う部分がありますが、これは一つの方向性だとも考えています。私は「ネットメディア研究家」を名乗っているので、その観点からも考察したいと思います。現代は関心が多様化しているといわれていますが、やはり主語が大きな見出しの方が伝わりやすいという読者の感情があります。

政治の世界では、最近も「日本人ファースト」というように、わかりやすい文言を使って引き付ける方法が見受けられます。明確な表現を使うことで、興味を持たせる戦略が存在します。この観点から、閲覧数が収益に直結するインターネットメディアにおいて、こうした表現は重要かもしれません。

そういや、ガラケー時代って、長文読みにくかったよね

「goo」は元々NTTレゾナントが運営しましたが、現在はNTTドコモのサービスです。携帯文化の流れを見ると、ガラケーからスマートフォンへの移行が進み、今では多くの文字数が読めるようになりました。ガラケーで表示される文字数は限られていましたが、現在のスマートフォンでは大画面で多くの情報を一度に閲覧できます。

このような背景から、少ない文字数でいかに情報を伝えるかが重視されてきました。また、人の目を引く表現を用いることが求められています。そのため、見出しの付け方は非常に重要です。

ただし、誤解を与えるようなものであれば、適切ではないと考えています。

あなたに合った「AI生成タイトル」が普及する前に、自衛策を!

また、今は人が選びますが、AI時代に入ると見出しの付け方がどう変わるのかも興味深いところです。

AIが見出しを生成することで、個々の読者に合った内容を提示する可能性があります。これは良い方向に進むこともあれば、別の議論が生まれることもあります。最終的に、読者がその見出しをどう読み解くかが重要であり、リテラシーを高めることが、今後の生き抜く手段になると感じています。

熱を帯びてしまいましたが、そろそろ時間ですので、失礼いたします。また次回のニュースをお楽しみに。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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