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有名人を「そういう人だ」と安易に決めつける前に、メディアにできることはないのか。いや、私もその1人か

エッセイ

2025年7月18日金曜日の「のらニュース」でございます。

YouTubeを主軸にしようと思っています

さて、今まで「のらニュース」というポッドキャスト名を少しずつ変えつつ、5年ちょっと続けてきました。当初からRadiotalkという音声配信アプリを使っていたのですが、いろいろありまして、このタイミングでYouTubeをメインにやろうと思っています。

YouTubeで動画を撮影して公開し、同時にRadiotalk経由でポッドキャストを流し、音声データは文字起こししてブログのコンテンツにも利用するという方向性で今考えていますので、今後とも末永くよろしくお願いいたします。

先ほど、17日夜に、一つテスト放送をさせていただきました。一応、モニターとともにテストしてみたんですが、何を映し出すのがベストなのか模索していこうかなと思っています。

「親族一同」名義でブログ更新

それでは、本日のニュースをご紹介いたしましょう。俳優の遠野なぎこさんが亡くなったことが、昨日発表されました。ブログには、このような内容が投稿されております。

このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます。

故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。 現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません。

故人は、生前も大切な愛猫のために日々懸命に生きておりました。

どうか、皆さまにおかれましても、その想いをご理解いただけますと幸いです。

また、多くの方よりご心配の声を頂戴しておりますが、故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。 どうぞご安心ください。

遠野なぎこ『訃報のお知らせ』
訃報のお知らせ関係各位平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます。 故人…

これは遠野さんのブログなんですが、名義は親族一同という形になっていますね。数日前に遠野さんのご自宅でご遺体が発見されたということが報じられました。どなたのご遺体かについても含めては、続報としてはまだ出ていませんので、今回の報道と関連付けないようにします。

「コンテンツの1つ」として扱うことの自責の念

コンテンツの一つとして訃報を取り上げることについて、かなり考えているというのが正直なところです。「それを飯の種にしているのではないか」という自責の念も含めて、やはり考えさせられる部分があります。それでもやっぱり、取り上げる必要がある場合もあるのですね。

遠野さんは10代の頃から摂食障害を抱えておられ、最近はうつの傾向があることもブログで書いてました。それでも朝ドラのヒロインを務めたりと、多方面で活躍されていました。

最終的にはここ10年ほど、ぶっちゃけキャラとして奔放な発言をすることで、かなり支持されていた人気の方でした。

最終的にお亡くなりになったことは事故によるものですが、これまでのメディアの取り上げ方がちょっとエンタメ寄りすぎていたのではないかと感じてしまいます。

私は職業柄、ネットニュースの編集をしていて、ありがたいことに独立後も行っています。そのため、各社の報道をしっかり見ているわけです。

特にエンタメ関係に強いメディアを見ると、遠野さんの一挙手一投足、特にインスタグラムでの投稿がかなり取り上げられていた印象があります。

「ぶっちゃけトーク」を消費することの是非

ここ数年は、各社の報道を通して、体のSOSサインを感じさせるようなSNS投稿もあったと感じていました。しかし、それをエンタメとして消費していたメディアも、いくつもあったのではないかという印象があります。

救える命だったのではないか。そして、事故があった際に周囲がそれをすぐに気づける体制が整っていたのではないか。ここに至る周囲の扱い方にも関わってくると思います。

その奔放なキャラクターが人気である部分もあったし、人懐っこさもどこかで繋がっている部分はもちろんあるわけです。ただ、そうした「ぶっちゃけトーク」をいつもしているから、気にしなくて大丈夫だろうと周囲が思ってしまうところもあるかもしれません。

仮に周囲にそう思わせているのであれば、それはメディア側の責任が否定できないと感じざるを得ません。

やはり、自分もネットニュースの世界にずっといたからこそわかるのですが、インターネットで話題になる俳優やタレントさんには傾向があります。「正直すぎる発言」や「頻繁なブログ更新」などがかけ合わさると、ページビューを稼ぎやすくなります。

その「奔放」を見極める必要があるのではないか

そのメカニズムは理解できるのですが、頻繁に赤裸々なことを言うというのは、現実社会との間にいびつな状況があることを意味しています。それは心や体の問題であったり、生活環境だったり、仕事やプライベートなど、いろいろな要素から来ています。

面白おかしく取り上げることは簡単ですが、それは要はエンタメとして消費しているだけで、本人は切羽詰まっているのに、それをちゃんと見過ごしているのではないかという思いが強いです。

このようなケースは今後も考えられるため、「奔放な発言」だけで判断するのではなく、その発信者が商売としてやっている部分も含めて、見極めが必要だと思っています。伝える側の価値観が変わらない限り、世の中はあまり良くならないのではないかと感じます。

少し時間が押してきてしまったので、今日はこの辺にしておきますが、いろいろと考えさせられる事案でございました。それでは「のらニュース」でございました。また次回です。

(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
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