2025年6月24日火曜日、のらニュースでございます。
まだ「iPhoneがあれば免許証不要」じゃないよ!
さて、都議選が一段落して、あと1カ月ほどで参院選ですが、ちょっと政治から離れようかなと思いつつ、きょうも少し政治に関わる話題になります。
今日から、iPhoneのマイナンバーカードが使えるようになります。今これをお話ししているのは日付が変わってすぐのことなので、まだ使えていないのですけどね。
iPhoneのAppleウォレットに入れ、顔認証や指紋認証(Face ID、Touch ID)を使用します。そのことで、マイナポータルにログインしたり、コンビニで証明書を取得したりといった行政サービスを利用できるようになります。また、まだ保険証や運転免許証の対応はもう少し先になるようです。保険証は、機械の対応次第のようですが、運転免許証の方はまだ先がわからない状態ですので、待つ形になると思います。
注意しなければならないのは、iPhoneを持ち歩いていれば、免許証が不要というわけではありませんので、運転する際は免許証を持っておく必要があります。ここは皆さんにご注意いただきたい点です。
「安全性」もっとアピールしなきゃね
マイナンバーカードについて不安を持っている方がいらっしゃることは十分承知しています。何かあったらいけない、どのような情報が流れるかわからないという不安を抱く人も多いと思います。要はその安全性に対する理解がまだ根付いていない部分があるからだと思います。
どれだけしっかりした暗号化技術があると言っても、特に技術的な面は難解です。暗号化技術について私もよくわからないので、わかりやすい例えを用いながら、不安を軽減させるような動きが必要ではないかと考えています。
仮に本当に使いたくないのであれば、使わないという選択肢もあっていいと思います。ただ、公共サービスのベースが、マイナンバーカードになっていくので、他の方法を希望される方には実費を負担していただく必要があると思います。「ペナルティ」ではなく、あくまで「実費負担」です。
国保、高すぎ…個人事業主の叫び
保険証がマイナ保険証に一本化される話もありますが、マイナンバーカードに保険証の機能を付けない方は、「資格確認証」という紙のものを入手できます。ただし、手数料がかかる場合もあります。区の国民健康保険では、自治体によっても異なります。
基本的に自治体の保険は、職域の企業や業界団体の保険とは異なり、高齢者もいるため、その分負担を現役世代が担っている部分もあります。
もちろん、自分たちの親世代が元気にいられることへの代価として考えれば、それはそれでありだと思いますが、取られすぎていると感じることも多いです。
個人事業主になって4年目。先日、国民健康保険の納付書が届いたのですが、それを見ていると、「こんなに取られるのか」という気がしています。会社員時代とは全く違いますね。
「適正な社会保障」は、どこまでを指すのか
年金を含めて、会社負担分を考えても、多すぎると感じることがあります。このあたりはしっかりと効率化し、本当に必要な医療を改めて考えることが必要だと思います。ただ、「合理的じゃないから」といって、必要な福祉が制限されることがないようにすること、これが大前提です。
極端な話として、「生きるのが難しければ延命しない」との判断基準は誰が持つのか。本人が希望する場合もありますが、そうでない時に誰が、どこまで担うか。「自分の命は自分が決める」というところは大切にしたいですが、負担についても考えなければならないので、難しい部分です。
リスク以上のリターンを得られるか?
マイナンバーカードに戻ると、やはり技術面で情報流出するのではないかという不安を持っている方が一定数いるのは事実です。私も情報が流出する可能性はゼロではないと考えていますが、重要なのはバランスの問題です。多少のリスクを負っても、それを上回るメリットがあるのであれば、現時点ではそれを選ぶというのが私の考えです。
よくスラングとして「人柱」と言いますが、新製品を検証が行き届く前に買ったり、ソフトを最新版に更新したりして、後から動かなかったりすることがあります。新しいものに接触する気持ちを満たすことは大事ですし、実際に恩恵を得られることもあります。
私の生活においてマイナンバーカードで変わったのは、薬局で「お薬手帳」を出さなくてもよくなったということです。マイナンバーカードから、過去の薬の履歴が読み取れるようになったからです。反映されるまでのラグはあるものの、読み取ることができるようになりました。
情報流出リスクより「倒れたときの安心」を取りたい、少なくとも私は。
その機能は今日からiPhoneでも使えるようになると思いますが、今後マイナ保険証の機能がiPhoneに入れば、iPhoneを持ち歩いていれば、例えば倒れて意識がなくなった場合でも、そこから情報を読み取って、どの薬が処方されているとか、そういった情報を確認でき、さらに医療に早く繋がることがが可能になります。
情報流出のリスクはゼロではありませんが、それと得られる安心感を天秤にかけると、私はそのメリットを取りたいと思います。全く安全なものは世の中に存在しないと感じています。紙の保険証でも、落としたり盗まれたりすれば情報が流出する可能性があります。今の保険証や資格確認証も顔写真がないため、本人確認が十分ではない仕組みになっています。
何事にもリスクがある。だからこそ、流されずに「自分で判断」が大事
適切な医療を提供するためには、この点を考慮しないとかえってリスクが高くなる。どちらもリスクがあるということを指摘し、どのように判断するかが重要です。これらをしっかり見極めて、メリットとデメリットを元に判断する価値観を持っていると良いと思います。
私はその観点からマイナンバーカードを使用しています。そして今日から私は、iPhoneにその機能を入れますが、皆さんはご自身の考えに従ってください。

また、せっかくマイナ保険証が便利になっていく中で、病院の診察券が変わらず残っているのが気になります。診察券機能もマイナ保険証に追加してほしいと思っています。そうすれば、資格の更新やカルテとの紐付けがもっと簡単になるでしょう。
カードを減らしたいというのが私の希望であり、財布を軽くしたいと思っています。残念ながら、現金を使う機会があるので、普段は財布を持ち歩いていますが、できればキャッシュレスで全てを行い、紙を無くしたい。技術の向上と伴うリスクは考慮しつつ、私はリスクがあってもメリットを選ぶことが多いというお話でした。それではまた次回です。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)