(以下はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)
2025年5月9日金曜日、のらニュースでございます。
実はですね、午前中に一度録音したのですが、うまく録れておらず、完全に無音のままでポッドキャストとして配信され、YouTubeにも上がってしまいました。
そこで、取り直しをさせていただこうと思っております。
何が起きたのか調べてみたところ、マイクが2つあったのですが、片方の調子が悪くて、完全に無音だったようです。
そして、先日お伝えしたAIによる文字起こしで要約が出てくる機能が勝手に動いており、次のニュースの案内などが、全く私が話していないのに勝手に上がっていました。
株式市場の話なども勝手に生成されており、不思議な現象が起きていました。
4回目の選考で「白い煙」がでた
何がどうなっているのか神のみぞ知る感じですが、今日は神様のお話をいたします。
無理やり話をまとめるような感じでお伝えするのが、のらニュースの特徴かもしれません。
さて、キリスト教のローマ教皇が新たに選ばれました。レオ14世として、日本時間で本日付けでの選出となっています。
先に黒い煙が上がれば選出されなかったという伝統のなか、4回目で白い煙が出たとのことです。教皇の選出を決める「コンクラーベ」を描いた映画が非常に人気です。
よく駄洒落で「コンクラーベは根比べ」などと言われますが、枢機卿が時間と体力を使って決める大事な選挙です。

今回新教皇となったのは現在69歳、アメリカ出身の方です。2023年に枢機卿に任命されており、現教皇フランシスコ氏によって信頼されていたそうです。
この新教皇は、貧しい人々や移民に寄り添う姿勢で知られていますが、ペルーで司教を務めていた時には学校でのジェンダー教育に反対する立場を示したほか、同性愛者に対しても一定の距離を置く姿勢が伝えられています。
本人との裏付けはないようだが…
そこで気になるのが、SNS時代の宗教のあり方です。
CNNの日本版に「新教皇のSNSアカウント? トランプ政権批判の投稿を共有」という記事が出ています。
プレボスト枢機卿名義のアカウントがあり、そこでドナルド・トランプ大統領の移民政策やマイク・ペンス副大統領の発言に対する批判を共有していたということです。
本人が直接投稿したのではないとのことなので、X(旧Twitter)アカウント上でのリポストの可能性が高いです。
ただし、このアカウントがプレボスト枢機卿本人と確実に繋がっているかどうかは、CNNの独自取材でも確認できていないと報じられています。つまり、本人であることの裏付けはまだありません。
しかし、こうしたアカウントが存在するだけでこれだけニュースになるのは、ある程度の根拠があると考えられるでしょう。
報道では、ペンス氏が「極左がアメリカ国民よりも移民を大切にしている」と主張した発言に対し、批判の投稿を共有していたと伝えられています。
なおトランプ氏は数日前、ローマ教皇風の自身の姿を茶化すような投稿をしていましたが、今回レオ14世となった新教皇と「お会いすることを楽しみにする」旨の投稿もしています。
現代を生きる「新たな宗教家」像が見える?
私はキリスト教徒ではなく、海外の宗教観について詳しいわけではありませんが、SNSが関わることで自分でも話せることがあるのではないかと思い、ご紹介いたしました。
CNNの記事によれば、プレボスト名義のアカウントは2011年頃に作成されたと考えられ、投稿の多くは本人の発信ではなく他のアカウントのリポストが中心でした。
午後5時(おそらく現地時間)現在、フォロワー数は800人未満から23万2000人を超える急増を見せています。
本人の言葉ではないものが大部分とのことで、評価は分かれるでしょうが、時代の変化を感じさせます。
プレボスト枢機卿は現在69歳で、2011年にこのアカウントを開設したとすると、当時は55歳頃です。
SNS社会に順応している可能性があり、それがこれまでのローマ教皇とは異なる、現代を生きる教皇像を表しているのかもしれません。
高い権威を持つ方々は、プライベートや内心の思いを公表することは少なく、公的な発言が中心です。
SNSは普段着の言葉で発信ができ、そうした発信が求められる場でもあります。
リポストやいいねは必ずしも肯定を意味しないことも多いので、リポストした投稿が全て本人の考えとは言えませんが、批判的なもの、肯定的なものにかかわらず、何かしらの反応はあると考えられます。
SNSは「堅苦しい」イメージを変える
宗教は教義に基づき信仰を深めるもので、その幹部の一挙一動が注目されます。
しかし、これまで幹部については公的な情報は発信されるものの、その人の人柄や内面を知ることは難しかったのが現実です。
今回の事例で、SNSの時代に合わせて、宗教が変わる可能性があると、非常に注目しています。
堅苦しいと思われていた組織や人物のイメージは、SNSで変わります。
たとえば、日本の国会議員もずっと不透明な存在でしたが、SNSを使うことで発信が増え、イメージが変わってきています。最近では石破茂首相もSNSで発信していますね。
これまでの宣教や布教の仕組みも重要ですが、デジタル社会に適した新しい形も提案できれば、このタイミングは宗教の転換点になり得ると思います。
おそらく今後、過去の投稿がひっくり返され、物議を醸すこともあるでしょうが、私は今後の未来を考えるうえで、こうした動きが礎になるのではないかと思っています。
以上、録り直しでした。また次回お会いしましょう。