生まれ持っての辛党で、酒に合いそうなしょっぱい食べ物が好きです。甘いものは、むしろ苦手な領域なんですが、無条件で受け入れられる希有な存在が「グミ」。とくに歯ごたえ系のヤツが好きで、スーパーやコンビニに行くたび、新商品が出ていないかチェックしてしまいます。
最近では、柔らかさをアピールする、まるで雲を食ってるような商品も増えてきましたが、私はあまり好まない。最低でも「明治 果汁グミ」くらいの硬さがないと、跳ね返す弾力を楽しめないのです。この文章もグミをかみながら執筆しております。深夜だから、そろそろ胃を休ませなきゃなのにね。
おそらくグミは「甘いもの枠」じゃなくて「食感枠」なんだと思います。焼肉はミノやコブクロが好きだし、さっくりした歯ごたえで、ドーパミンがドバドバと出るタイプ。閉店間際のスーパーで、割引シールが貼られた味付牛ミノを買って、フライパンで炒める。サクサク&コリコリに、ビールやチューハイのシュワワが、かけ合わさったとき、私は至上の喜びを覚えるのです。
なんで歯ごたえがポイントなのか。おそらく私、かむことで、精神をコントロールしてるんでしょうね。お恥ずかしながら、30過ぎるまで、無意識のうちに爪をかんじゃうクセがあって。コロナ禍で「かんだら感染しちゃうかも」と思って、ようやく治まってきたのです。
もともとグミは好きだったんですが、しばしば購入するようになったのも、この時期でした。かつてはガムがメインだったけど、出さなきゃいけないのが面倒くさい。数十年前よりも「味が長続きする系」も増えましたが、それでもいつか終わりが来る。
そんなら、自分で飲み込むことで、こちら主導で終止符を打てるグミの方が、気もラクじゃないですか。タイミングを自由に選べる気軽さが、私のグミ好きを高めているんでしょうね。