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資産としての「ぬか床」ガチホ勢

あれこれ
2022年5月のぬか漬け

生活が便利になるほど、厄介ごとをしたくなる。
私にとっては、2年ほど前に始めた「ぬか漬け」が、その一例かもしれない。

数日放置するだけで、ぬか床一面が真っ白になる。
「カビではなく酵母が繁殖しているだけで、かき混ぜると落ち着く」と知ったものの、やはり見るたびにギョッとする。
とくに、この時期は、湿度や気温の高低差が激しいから、より気を払ってやらなきゃならない。

ぬか漬けを始めたのは、新卒から勤めた会社に、退職を告げた前後だった。
フリーランスになれば、キャリアがどれだけ続くかわからないから、せめて「持ち運べる資産」が欲しかった。
初期投資は少ないながら、一生ものの資産になるものは……と考えているうちに、スーパーで米ぬかを手にしていた。

手間がかかるからこそ、得られるものがある。

ChatGPTが出てきて2年半、ライターの仕事なんて、もうすぐXデーが来るのかもしれない。
AIの知能が人間を超える「シンギュラリティ」も近づくなか、どこまで労力を手放さずにいられるのだろうか。

投資系のネットスラングに、つかんだら離さない「ガチホ(ガチホールド)」なる言葉がある。
私の握力がどこまで続くかはわからないけど、できるだけ守り抜きたい。

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