2025年5月23日金曜日、のらニュースでございます。
アース製薬の「万博殺虫」
そういえば昨日ご紹介した万博のアース製薬が虫を退治するという話についてですが、昨日、22日にサ殺虫スプレーなどが万博協会に提供されたとのことです。

昨日の話の中で、アース製薬はそういえば関西の方に本社があったなと思いながら発言したのですが、どこだったか気になっていました。
思い出すと、東京・神田駅の発車メロディーがモンダミンの曲なんです。「♪おくちくちゅくちゅモンダミン」ですね。あれはアース製薬の製品なので、神田に本社があるのかと思い、東京の会社かと思って心配になりました。
しかし改めてウィキペディアを見てみると、もともとは兵庫県の会社で、創業地は大阪の難波だということがわかりました。現在は本社が東京にあるとしても、関西に地盤がある会社であることは確実でした。誤報にならず済んで良かったなと思っています。
SNSのタイムラインでトラウマを与えかねない
ただ、毎日のようにSNSでユスリカが飛んでいる様子が映し出されており、見るたびに少しゾワゾワしますよね。
ああいうのは警戒せずにタイムラインに流れてくるので、集合体恐怖症の方々はどのような気持ちで見ているのだろうと思います。
話は変わりますが、とある国で戦争が起きた際、現場のリアルを伝える目的で現地のご遺体の写真がX(旧Twitter)などに多く上がっていたのを見ました。投稿者やリポストした人々は、それを知らせる使命感から拡散していたと思われます。
アルゴリズムが興味があると判断して関連投稿を表示しますが、実際に見ると胸が痛み、気持ちが塞いでしまいます。
日本国内でも、安倍元首相が銃撃された際、その状況の写真や動画がすぐに拡散されました。同じ写真や現場の映像が大量に繰り返し流れることで、トラウマを抱えた人もいたでしょう。
そう考えると、報道側は何が適切かを考えた方が良いと思います。
ユスリカという名の「精神的ブラクラ」
虫の画像はニュースのメインであり、目を引くのは間違いありません。スマホでは最初に画像が画面いっぱいに表示されることは少なく、サムネイル状態で表示され、それをタップすると拡大画像が出て虫の様子がよく見えるという二段階の仕組みが多いです。
昔は「ブラウザクラッシャー」という言葉がありました。ブラウザ(スマホならSafariやGoogle Chromeなど)に高い負荷をかけて操作不能にするもので、ウイルスの一種のようなものと考えられていますが、それの精神的なものを「精神的ブラクラ」と呼んでいました。
これは機械的な誤動作を招くものではなく、心にダメージを与えるもののことです。例えば「蓮コラ」と呼ばれるものが注目されていましたが……検索しない方が良いですよ。集団恐怖症を連想させるような、穴がたくさんあるような画像などで、これ以上は詳しく言いません。
最近はあまり聞かれませんが、精神的ブラクラの存在はありました。
興味本位で開きたい人もいますが、一方で興味がない人が無理に見させられてしまう現状もあることを考えると、何が適切かを考え直すべきだと思います。
「ちいかわ」「マインクラフト」合わせて4セットずつに
続いての話題です。数日前にご紹介したマクドナルドの「ちいかわ」と「マインクラフト」のハッピーセット第2弾が本日から始まりますが、購入制限が決まりました。
ちいかわとマインクラフトのハッピーセットにはおもちゃが付くのですが、前回の第1弾はかなり転売され、場合によってはハンバーガーを捨てていたのではないかとも言われ、まるでビックリマンチョコの再来のようでした。
これを受けて、対策として購入数制限が設けられ、ちいかわとマインクラフトを合わせて一人4セットまでになっています。2種類合わせて4セットということなので、ちいかわを4セット購入することもできるのでしょうか。
効果がどれほどあるかはわかりませんが、必要な人に行き届くことが大切です。
コンプリート欲をあおらない商品設計はできないか
今回のちいかわセットは4種類あるのですが、1人4セットでランダム配布だと、1回で必ず4種類揃うわけではありません。複数回購入しなければ別の種類は揃わないでしょう。
こうしたランダム性やコンプリート欲を刺激する仕組みは商売の一環ですが、これについてどう考えるかは人それぞれです。
ビジネスとしては問題ありませんが、もう少し工夫があってもいいのではないかと思います。例えばコンプリートしたい人向けに、やや高価でも注文生産のセットを作れば、転売も減り、お店にもより収益が入り、お客も何度も買わずに済むというwin-winの関係が成立します。
実際、そうしたサービスもあることはありますが、難しい側面があります。
何より、勘違いしがちですが、メインはあくまで食べ物であることを忘れてはいけません。購入制限を4セットにしても大きな変化はないかもしれませんが、効果が出ることを期待しています。
正しい性教育はどこにあるのか
もう一つニュースをご紹介します。おととい21日にこども家庭庁が「プレコンセプションケア」という初めての5年計画を発表しました。

これは、生涯にわたる妊娠に関する正しい知識を身につけ、健康管理に役立てるものをプレコンセプションケアと呼ぶそうです。
今後5年間でプレコンセプションケアに取り組む人材を5万人養成することも計画に含まれています。
こども家庭庁ができてからしばらく経ちますが、新たにプレコンセプションケア推進の5ヵ年計画をまとめた形です。

日本では性に関する教育が不足している現状があり、性に触れることがタブーとされがちです。
私が小学校に通っていた約30年前も、男子と女子で別々に授業がありました。性教育についての話題だと知らされなかったので、ふと昼休みに女子に「さっきは何の話だったの」と聞いてしまったことも。相手は聞かれても口ごもることがあり、今思えば申し訳なかったなと思います。
男女共に学ぶべきことはありますし、その啓蒙を担う存在があれば良いと思います。
5万人養成となると行政だけではなく、委託や養成機関の支援も行うと思われますが、天下りや資金の不透明な動きがないことを願っています。
それではまた次回に。
(以上はコラムニスト・城戸譲が、ポッドキャスト「のらニュース」などで話した内容を、AI文字起こし・要約によってブログ記事化したものです。公開時点で最新情報ではない可能性があるため、その点はご了承ください)